40代で未経験からエンジニアになるのは無謀か?なる方法について解説
2024.07.04
40歳や50歳と年齢を重ねるにつれ、「今の仕事をこれから10年と続けられるのだろうか」、「体力的に厳しく、デスクワークがしたい」など仕事に対する不安を持つ方もいるでしょう。
そんな中、ITエンジニアはリモートワークがしやすく、身体的負担が少ない職種として、転職の選択肢に挙げられます。
しかし、40代から未経験でエンジニアになることは現実的に可能なのでしょうか。
本記事では、40代からエンジニアになるための現状、メリットやデメリット、そして成功のためのポイントや学習方法について詳しく解説します。
40代からのエンジニア転職の現状
IT業界は若手が多く活躍する場とされがちですが、実際には年齢層が広がってきています。
40代での転職には高いハードルはありますが、一方でキャリアチェンジをするメリットもあります。
40代の未経験転職はハードルが高い
40代で未経験からエンジニアになるのは確かに簡単なことではありません。
一般的には若手が多く採用されるIT業界において、年齢が高いことがデメリットと見なされることがあります。
実際、筆者が勤めていたベンチャー企業では平均年齢が20代後半、40代のエンジニアは1名しかいませんでした。
また、38歳の未経験の方も数十社と受けてやっと1社内定を頂いたという話もあるほど、狭き門となります。
しかし、しっかりと準備をすれば、不可能ではありません。
IT業界は慢性的な人材不足であり、転職市場は引く手あまたの状況です。
また、能力や適性を重視する企業もあります。
エンジニアとしてのキャリアチェンジを目指すためには、計画的なステップと継続的な努力が必要です。
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40代でキャリアチェンジするメリット
40代でのキャリアチェンジには、自身にとって多くのメリットがあります。
ここでは、40代でのキャリアチェンジするメリットについてご紹介します。
- 新しい学びが得られる
新しい職種にチャレンジすることで、新たな学びを得ることが可能です。
普段利用しているスマホアプリやシステム、AIがどのように動いているかを理解することができます。
このような新しい学びは、新鮮な刺激となり自己成長に繋がります。
- リモートワークがしやすい
IT業界ではリモートワークが一般的になりつつあり、40代の転職者にとっても働きやすい環境が整っています。
リモートワークの普及により、家庭との両立がしやすくなり、柔軟な働き方が可能になります。
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40代でキャリアチェンジするデメリット
40代でのキャリアチェンジには多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。
それぞれ見ていきましょう。
- 継続的な学習が必要
IT業界で生きるためには、常に学習しなければなりません。
IT技術は常に進化し続けており、アップデートや新たなツールが日々生み出されています。
また、IT分野は奥が深く、フロントエンドやインフラ・データベースなど学ぶべき知識が多分にあります。
そのため、常に最新情報のキャッチアップと継続的な学習が必要です。
- 給料が下がる場合も
未経験からのスタートとなると、給与が低めに設定されることが多く、これまでのキャリアで得た収入と比べて大幅に下がる可能性があります。
家族を持つ40代にとっては、収入の減少が生活に大きな影響を与えるため、転職前に十分な貯蓄を確保するか、副業を検討するなどの対策が必要です。
- 健康面の不安
エンジニアはほとんどがデスクワークのため、体力的にはほとんど問題がありません。
しかし、8時間デスクワークをすると、日光を浴びれない・運動不足になるなど自律神経の乱れや生活習慣病のリスクが発生します。
また、職種によっては夜勤や休日出勤も発生するため、健康面に注意が必要です。
40代未経験からの転職を成功させるポイント
ここまで、40代エンジニアの転職について見てきました。
ここからは、40代から未経験でもエンジニアになるためのポイントについて解説します。
これまでのキャリアを活かす
40代でエンジニアを目指す場合、これまでのキャリアを最大限に活用することが成功への鍵となります。
例えば、長年飲食業界で働いていた場合、業界特有の課題や運用方法などが存在するはずです。
そのような場合、飲食業界向けシステムを開発している企業には、自身のキャリアを有効にアピールできます。
このように、異業種の経験をITの分野で活かすことで、独自の強みを発揮することができます。
また、コミュニケーション能力や管理能力はIT企業にも必須のスキルです。
管理職としての経験がある場合は、その経験をアピールすることで転職の成功率を高めることができます。
ITスキルを身に着ける
40代でエンジニアを目指す上で、ITスキルを身に着けることは避けて通れない重要なステップです。
プログラミングスキルやGit、サーバーなどのスキルを身に付けましょう。
しかし、40代の転職の場合は基礎的な知識だけでは足りません。
同じような20代、30代の転職希望者に勝つには、高度なITスキルや高難易度の資格取得が必要となります。
アルバイト・派遣からはじめる
40代で未経験からエンジニアを目指す場合、まずはアルバイトや派遣から始めるのも一つの方法です。
正社員のポジションに比べてハードルが低く、実務経験を積むことができます。
この経験が、後々の転職活動において大きなアピールポイントとなります。
アルバイトや派遣の求人を探す際には、エンジニア転職サイトや転職エージェントサービスを利用すると良いでしょう。
サービスの中には、履歴書や面接対策のアドバイスを受けられるものがあります。
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エンジニアが利用したい転職エージェント比較
40代からエンジニアになるための学習方法
40代でエンジニアを目指すためには、効果的な学習方法を見つけることが重要です。
この章では、自主学習やプログラミングスクールなど、具体的な学習方法について詳しく解説します。
自主学習
オンラインの学習プラットフォームや書籍、無料のリソースを活用して、計画的に学習を進めることができます。
自分の興味や目標に合わせて、学ぶ内容を選ぶことができるのが大きなメリットです。
自主学習の具体的な方法としては、プログラミングコードの写経やハンズオンがあります。
また、エビングハウスの忘却曲線やポモドーロタイマーなど、学習方法を取り入れて効率よく学習しましょう。
プログラミングスクール
プログラミングスクールは、短期間で集中してスキルを習得したい人に適した方法です。
専門の講師から直接指導を受けることができ、体系的に学習を進めることができます。
プログラミングスクールでは、カリキュラムが体系的に組まれており、初心者でも無理なくステップアップできるようになっています。
また、講師や同じ仲間と伴走学習ができるため、モチベーション管理もしやすいというメリットがあります。
受講料が発生する点が一つのハードルですが、これは将来の投資と考えることができます。
また、多くのスクールでは分割払い制度や奨学金制度を設けており、経済的な負担を軽減する方法もあります。
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まとめ
40代の未経験からのエンジニア転職は厳しい挑戦ですが、無謀ではありません。
転職を成功させるためには、しっかりとした準備を行いましょう。
自主学習やプログラミングスクールを活用することで、効果的にスキルを習得することができます。
継続的な学習と実践的な経験を積むことで、エンジニアとしてのキャリアを築くことができるでしょう。