未経験者がエンジニア転職を成功させるために必要なこととは?

未経験者がエンジニア転職を成功させるために必要なこととは?

ITエンジニアは、リモートワークやオフィスカジュアル・フリーアドレスなど働きやすい職場環境と、給与・福利厚生などの待遇が良いとして、魅力的な就職先の一つとなっています。

しかし、未経験からエンジニアへの転職を成功させるためには、事前にIT知識やスキルを身に着けておかなければなりません。
本記事では、未経験者がエンジニア転職を成功させるために必要なポイントについて詳しく解説します。

未経験からITエンジニアになれる?

はじめに、未経験者によるエンジニア転職の現実について解説します。
IT業界の現状や特性、業界における未経験者の市場価値について理解しましょう。

IT業界は人材不足から売り手市場

近年の働き方改革やDX化に伴い、アプリケーションやシステム開発の需要は年々増加しています。
総務省の「令和5年版 情報通信白書」によると、ソフトウェア(受託開発及びパッケージソフト)への民間企業設備投資は9.1兆円となり、ソフトウェア開発の市場規模は年々拡大傾向です。

一方で、経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によると、2018年の時点でIT人材の不足数は22万人ほどとされており、最悪のケースだと2030年には約79万人のIT人材が不足すると試算されています。
そのため、現在のIT業界では慢性的な人材不足に陥っており、多くのIT企業が数少ないエンジニアを取り合う売り手市場となっています。

このような状況は、未経験者にとって大きなチャンスです。
特に、基本的なプログラミングスキルやITリテラシーを持っている人材は、積極的に採用される傾向にあります。

転職が難しいケースも

一方で、全ての未経験者が順調に転職できるわけではありません。

エンジニアの仕事はITスキルや論理的思考力が必須であり、ITスキルが身についていない人や学ぶ意欲がない人は転職活動が難航することもあります。
これは、エンジニアの仕事が頭脳労働であるためです。

例えば、アプリ開発やサーバー構築は、肉体労働や単純労働とは異なり身体一つあればできる仕事ではありません。
プログラミング言語の理解やLinuxの知識などが必要となります。
これらのスキル習得には半年から数年ほど掛かることが一般的です。

また、IT業界は他の業界に比べて年齢層が低く、未経験としての30代・40代での転職は難しい業界です。
これは、IT技術の革新が非常に速く、最新の技術やトレンドについていくには継続的な学習が必要であるためです。
若い世代は新しい技術を迅速に習得する能力が高いため、年齢が高い転職者にとっては競争が激しくなります。

したがって、未経験からのエンジニア転職を成功させるためには、しっかりとした準備と計画が不可欠と言えます。

エンジニア転職を成功させるために必要なこと

ここからは、未経験からエンジニア転職を成功させるために必要なことについて解説します。

職種を決める

エンジニアとしての第一歩は、働きたいエンジニアの職種を決めることです。
ITエンジニアと言っても、その職種はさまざまあり、それぞれ働き方や学ぶ分野も異なります。
まずは、エンジニアの職種について学び、自分にあった職種を選ぶようにしましょう。

ここでは、エンジニアの職種と特徴について簡単にご紹介します。
今回はメジャーな職種を7つ程紹介しますが、さらに細分化することが可能で、専門分野に応じた多様なキャリアパスがあります。

  • プロジェクトマネージャー
    プロジェクト全体の進行管理やチームの調整を担当します。
  • システムエンジニア
    システムの設計・開発・運用を行い、要件定義から保守まで幅広く担当します。
  • フロントエンドエンジニア
    ユーザーインターフェースの設計・実装を行い、ウェブサイトやアプリの見た目と使いやすさを向上させます。
  • バックエンドエンジニア
    サーバーサイドのロジックを担当し、アプリケーションの動作を支えます。
  • インフラエンジニア
    ネットワークやサーバーの構築・運用を担当し、システムの安定稼働を支えます。
  • セールスエンジニア
    技術的な知識を活かして営業活動を行い、顧客に対して製品やサービスの提案を行います。

ITスキルを身に着ける

職種を決めた後は、職種に合ったITスキルを身に付けましょう。

フロントエンドの場合はHTMLやCSS、React.jsやVue.jsがおすすめです。
バックエンド志望の場合はPHPやPythonなどのプログラミング言語、インフラエンジニアの場合はルーターやサーバーの学習を行うと良いでしょう。

IT知識に不安がある、または職種を決めかねている方は、IT全般の知識を学習できる「基本情報技術者試験」のような資格を目指すと良いでしょう。

また、学習を進める方法としては、書籍や学習サイトなどを利用して基礎構文や簡単なアプリケーション制作などがあります。

自身で学習することが難しい場合は、プログラミングスクールを利用する方法もあります。
プログラミングスクールでは、プログラミングの基礎文法から簡単なアプリ制作、資格取得などが可能です。
マンツーマン指導や専門講師による指導があるため、短期間で効率的にスキルを身に付けたい方におすすめです。

もし、プログラミングスクールの選び方や具体的なコース内容についてさらに詳しく知りたい場合は、こちらのページでおすすめのスクールを紹介しています。
各スクールの特徴や料金などを比較して、自分にあったプログラミングスクールを選択しましょう。
▼おすすめのプログラミングスクール比較ページはコチラ
現役エンジニアが選ぶプログラミングスクール

実績・ポートフォリオを作成する

エンジニア転職を成功させるためには、自分の実績やスキルを具体的に示すポートフォリオが重要です。
ポートフォリオは、これまでに取り組んだプロジェクトや開発したアプリケーションをまとめたもので、企業の担当者へ自身のスキルをアピールが可能となります。

採用担当者は、コードの書き方や実装した機能・使用したライブラリなど詳しく確認するため、製作物の見た目だけでなくプログラムの中身まできちんと作りこむことが重要です。

しかし、実績作りは未経験者にとっては非常に困難です。
その場合は、アルバイトとしてエンジニアのキャリアをスタートさせる方法もあります。
下記でアルバイトからエンジニアを始めるメリットについて詳しくご紹介していますので、興味のある方はぜひご一読ください。

▼アルバイトからエンジニアになるための詳細記事はコチラ
未経験者必見!アルバイトからエンジニアを始めるメリットとは? – ミラプラ (mirapura.com)

履歴書・職務経歴書を充実させる

履歴書と職務経歴書は、転職活動において重要な役割を果たします。
特に未経験からエンジニア職を目指す場合、これらの書類を充実させることで、自分の強みや適性をアピールすることができます。

未経験者の場合、これまでの職歴がエンジニアとは関係ない場合が多いですが、それでも諦めずにアピールポイントを見つけることが重要です。
例えば、以前の職場で培った問題解決能力やチームワークの経験は、エンジニアとしても役立つスキルです。これらの経験を具体的に記載し、自分の強みを強調しましょう。

また、志望企業にアピールできる経歴・実績を選んで記載する方法や、具体的な数字を含めて説得力を上げるという方法もあります。
履歴書・職務経歴書の書き方に自信がない場合は転職エージェントを活用することで、履歴書や職務経歴書の添削をしてくれるサービスもあるため、活用すると良いでしょう。
エンジニア専門の転職エージェント選びは下記のページがおすすめです。

▼おすすめの転職エージェント比較ページはコチラ
エンジニアが利用したい転職エージェント比較

ソフトスキルを身に着ける

エンジニアとしての技術スキルだけでなく、ソフトスキルも非常に重要です。
ソフトスキルとは、コミュニケーション能力やチームワーク、問題解決能力など、対人関係に関わるスキルのことです。

エンジニアの仕事では、チームでアプリ開発プロジェクトなどに取り組むため、コミュニケーション能力やリーダーシップなどのスキルが求められます。
これらのスキルは普段の生活や業務においても身に着けることができるため、日頃から意識して取り組んでおくと良いでしょう。

まとめ

ITエンジニアは、リモートワークやフレキシブルな働き方、高待遇が魅力の職業として注目されている職業です。
しかし、未経験からエンジニア転職を成功させるためには、しっかりとした準備が必要です。

これらのポイントを押さえて行動することで、未経験者でもエンジニアとしてのキャリアを切り開くことができます。
自分の成長と目標達成を目指し、着実に準備を進めていきましょう。

mirapura

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