エンジニア転職1年目の仕事内容は?役割や身につくスキルを解説!
2024.07.05
ITエンジニア職は、これからのデジタル社会になくてはならない職種の一つです。
さらに現在は、IT業界の人材不足問題や、プログラミングスクールの増加という背景から、未経験でもエンジニアを目指せる環境となっています。
しかし、未経験からエンジニア転職を考えている人にとって、就職後の業務内容や自分のスキルが通用するかどうか不安に感じる人もいるでしょう。
そこで本記事では、エンジニア転職1年目の仕事内容や役割、身につくスキルについて解説します。
この記事でエンジニアの仕事に関する不安を解消し、エンジニアとしての一歩を踏み出しましょう。
記事の最後には、未経験からITエンジニアへ転職を成功させる方法についても解説します。
エンジニア1年目の役割・仕事内容
エンジニア1年目は、基本的な技術を習得し、チームの一員として貢献することが求められます。
はじめに、エンジニア1年目の役割や仕事内容について解説します。
エンジニア1年目の役割
エンジニアとしてのキャリアをスタートする1年目は、学びの期間でありながら、チームに貢献することが求められます。
具体的な役割としては、まず研修やOJT制度を受けながら基本的な技術の習得を行います。
社内システムの利用方法やチームのルール(作業手順や命名規則など)について理解しましょう。
また、1年目のエンジニアは、チームの一員としてプロジェクトの一部を担当し、他のメンバーのサポートを受けながら業務を進めていきます。
プロジェクトでは1人工として数えられず、半人前として通常の人員+1名という形でアサインされることが一般的です。
日々のタスクは上司やエルダーから割り振られることがほとんどですが、自ら積極的に仕事に取り組み、1日でも早くひとり立ちできるエンジニアになることが期待されています。
エンジニア1年目の仕事内容
ここからは、エンジニア1年目の仕事内容について解説します。
仕事内容は職種や配属される部署によって異なりますが、IT系の場合は下記のような業務を担当します。
- QA・テスト
エンジニア1年目が担当する業務の一つとして、QA・テスト対応があります。
これは、開発されたシステムやソフトウェアに対して単体テストや結合テストなどを行う役割です。
また、テスト時にバグやエラーが起きた際は状況を整理し、プログラマー側に修正を依頼するプロセスも含まれます。
テストの際には、ユーザー視点での使用感を意識することが求められ、エンドユーザーにとっての使いやすさやバグの影響を考慮する力が養われます。
また、QA・テスト業務を行うことでシステムの画面遷移やロジックが理解できるほか、エラーやバグ発生時の状態や原因などを理解することができます。
これらの知識は、設計や開発等の上流工程を担当する際に役立ちます。
QA・テスト業務で得た経験とスキルは、エンジニアとしての成長に不可欠な要素となるでしょう。
- 軽微なバグ修正や開発
1年目の業務では、比較的簡単なバグ修正や小規模な機能開発を行う場合もあります。
これにより、コードの読み書きやデバッグの基本的なスキルを習得します。
また、既存のコードベースを理解し、他の開発者が書いたコードに慣れる機会ともなります。
バグ修正の過程で、問題解決能力やコードの最適化についての知識が深まります。
ただし、1年目の段階では、本番環境に関わる修正やシステムクリティカルなバグなど、会社の損益に直結するような仕事は任せられないことを理解しておきましょう。
- 運用・監視
システムの運用・監視も1年目のエンジニアに任される仕事の一つです。
運用・監視業務では、システムの正常な稼働を確認し、異常が発生した場合には迅速に対応します。
これには、ログの監視やアラートの対応、定期的なメンテナンス作業が含まれます。
運用・監視業務では手順書が充実しているという点でも1年目に向いている仕事と言えます。
これは、システム自体が数年間運用され続けていることで、チームのノウハウやナレッジが蓄積されており、業務に必要な手順や対応方法が確立されているためです。
そのため、初心者でも安心して業務を遂行することが可能です。
エンジニア1年目で身につくスキル
次に、エンジニアとして1年働いた場合の身につくスキルについて解説します。
1年間の業務で、エンジニアとしてどのように成長することができるのか、詳しく見ていきましょう。
業務に関するスキル
第一に、業務に関連するスキルの向上が期待できます。
フロントエンドやバックエンドを専門に扱う職種の場合は、フレームワークやセキュアコーディングに関するスキルが習得可能です。
また、Gitなどのバージョン管理システムやCI/CDなど、開発業務に関係するスキルを身に着けることができます。
インフラエンジニアの場合は、ルーターやLinuxなどのCLIコマンドや機器交換などの対応、簡単なネットワーク環境の構築などができるようになるでしょう。
これらのスキルは、実際の業務を通じて徐々に習得していくものであり、経験を積むことで磨かれていきます。
ITの基礎知識
1年間エンジニアとして働くことで、ITの知識についても習得できます。
TCP/IPプロトコルやCIDR・APIなど、インターネットやアプリケーションがどのように機能しているか理解することが可能となります。
また、システム開発プロジェクトに在籍している場合は、ウォーターフォールやアジャイル開発などの開発手法の理解、チームマネジメントなどプロジェクト全体の流れを知ることができます。
他にも、運用・監視業務に在籍している場合は、SLAやEoLに関する知識やマイグレーションやバージョンアップについて理解を深めることが可能です。
SlackやZoom、Githubといったツールも扱えるようになるでしょう。
このように、業務に関するコアスキルだけでなく、IT全般の知識を習得しエンジニアとしてのボトムアップが期待できます。
ソフトスキル
エンジニアとして働くことで、コミュニケーション能力やタイムマネジメントスキル、問題可決能力などのソフトスキルも培うことができます。
チーム内外のメンバーとのミーティングやプロジェクトやタスクの管理などを通して、社会人に必要なスキルが身につきます。
これらのスキルは別の職種へのキャリアチェンジにおいても有効なスキルと言えます。
エンジニア2年目以降の役割・仕事内容は?
エンジニアとして1年目を終えた後、2年目以降の仕事はどのように変わるのでしょうか。
最後に、エンジニア2年目以降の仕事内容や役割についてご紹介します。
自走できるエンジニアへ
2年目以降のエンジニアには、より自主的に業務を遂行することが求められます。
自走できるエンジニアとは、自ら課題を見つけ出し、解決策を提案・実行する能力を持つ人材です。
自走できるエンジニアになるためには、自ら情報を収集し、学び続ける姿勢が求められます。
新しい技術やトレンドをキャッチアップし、自分のスキルセットに取り入れることで、常に最新の知識を持ち続けることが重要です。
より高度な業務を担当
2年目以降のエンジニアは、より高度な業務を担当することになります。
例えば、プログラマーであればクリティカルなバグ対応やパフォーマンスチューニング、クライアントの要件に沿った開発などを行います。
インフラエンジニアの場合、DockerやTerraformなどコードを扱うインフラ構築業務を担うことになるでしょう。
また、プロジェクトやチームにおいても1人工として数えられ、実績や成果が求められるようになります。
まとめ
本記事では、エンジニア1年目における期待される役割や仕事内容について解説しました。
1年目はQA・テストや軽微なバグ修正、運用・監視などの業務を通じて、基本的なスキルを身につけます。
また、IT基礎知識やソフトスキルを学び、エンジニアとしての基盤を築く期間でもあります。
この期間では、基本的には会社の研修やOJT制度を通して、小さな業務からスタートし、徐々に責任あるタスクへと移行していきます。
エンジニア1年目から、無理難題や責任ある仕事は任せられないため、安心してエンジニアへの道を踏み出しましょう。
未経験からエンジニア転職を成功させるためには、転職エージェントの活用が一番の近道です。
自身の経歴やスキルに合わせて最適な求人を紹介してもらうことができます。
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