未経験からエンジニアへ!必要なITスキルとその実例を解説

未経験からエンジニアへ!必要なITスキルとその実例を解説

未経験者のITエンジニア転職を成功させるためには、エンジニアとして必要なスキルセットを習得していることが重要です。
本記事では、ハードスキルとソフトスキルに分けて、エンジニアに必要なスキルをご紹介します。

ITエンジニアに必要なスキルとは

ITエンジニアとしてのキャリアを目指す際には、多岐にわたるスキルが求められます。
その中で、スキルにはハードスキルとソフトスキルに分けられます。
以下では、ITエンジニアにとって重要なスキルを、ハードスキルとソフトスキルに分けて詳しく説明します。

まず、ハードスキルとは、技術的な知識や具体的な作業能力を指します。
例えば、プログラミング言語の習得やデータベース管理、ネットワークの設定などがこれに含まれます。

一方で、ソフトスキルは、人間関係やコミュニケーションに関連するスキルを指します。
エンジニアはチームで働くことが多く、他のエンジニアや異なる職種の人々と協力する必要があります。
ここで重要になるのが、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力、問題解決力です。

これらのスキルをバランスよく身につけることで、エンジニア転職を有利に進めることが可能となります。
それでは、次の章から具体的なスキルの内容について見ていきましょう。

ITエンジニアに必要なハードスキル

ハードスキルは、技術的な知識やスキルを指し、エンジニアとしての基盤となるものです。
以下に、特に重要なハードスキルを3つご紹介します。

専門知識

第一に、自身が就職したい分野の専門知識が必要です。
フロントエンドやバックエンドエンジニアを目指している場合はプログラミングスキル、インフラエンジニアを目指している場合はネットワークやサーバー分野の学習を行いましょう。

未経験者の場合、そこまで専門的な知識は求められませんが、初級レベルの資格取得や簡単なアプリケーション開発程度のスキルが必要です。
これらの学習は、3ヵ月から6ヵ月程度で身に着けることができます。
また、自身のスキルの証明やポートフォリオとしても役立つため、企業へのアピールにも繋がります。

基本的なIT知識

ITエンジニアとして働く上で、基本的なIT知識は欠かせません。
これは、アプリケーションやシステムが動く仕組みや、OS・ネットワークの基礎知識などが挙げられます。

IT業界は専門用語が多く、チームや顧客とはこれらのIT用語を使ってコミュニケーションを取ります。
そのため、基本的なIT知識を身につけておくことは、円滑なコミュニケーションを図る上で非常に重要です。

また、アプリケーションやシステムは、デザイン・フロント・バックエンド・インフラなど様々な要素で成り立っています。
これらの要素について理解していることで、プロジェクト全体の流れや各部分がどのように連携して動作するかを把握することができます。

ビジネスツールの操作

エンジニアにとって、ビジネスツールの操作も重要なスキルの一つです。
ITエンジニアの現場では、様々なツールを活用してタスク管理やコミュニケーションを行います。

具体的なビジネスツールは、BacklogやJiraなどのプロジェクト管理ツールやGitなどのバージョン管理ツール、SlackやZoomなどのコミュニケーションツールなどが挙げられます。

これらのツールはITエンジニアで働く人にとって、「使えて当たり前」のツールとなるため、用途や操作方法について理解しておきましょう。

ITエンジニアに必要なソフトスキル

ハードスキルに加えて、ソフトスキルもITエンジニアとして重要です。
ここからは、ITエンジニアとして必須のソフトスキルについてご紹介します。

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力は、エンジニアにとって不可欠なスキルです。
技術的な問題やプロジェクトの進行状況をチームメンバーやクライアントに明確に伝える能力は、プロジェクトの進行に大きな影響を与えます。

例えば、定期的なミーティングでの報告や、問題発生時には迅速な情報共有が必要です。
また、他のエンジニアや異なる専門分野の人々との協力が必要な場面では、平易な言葉で伝えるスキルも重要となります。

プレゼンテーション能力

プレゼンテーション能力は、自分のアイデアやプロジェクトの進行状況を効果的に伝えるために重要です。
エンジニアとして働く上で、自分の提案や技術的な説明をクライアントや上司に対して行う機会は多くあります。
この際、わかりやすく、かつ魅力的にプレゼンテーションを行うことが求められます。

また、プレゼンテーションのスキルは、社内外での評価を高めるためにも不可欠なスキルです。

情報収集力

情報収集力は、日々変化するIT業界において非常に重要なスキルです。
新しい技術やツールが次々と登場する中で、最新の情報をキャッチアップし、自分のスキルセットを更新し続けることが求められます。

例えば、技術ブログやフォーラム、公式ドキュメント、オンラインコースなどを活用して情報を収集する方法があります。
これにより、最新のトレンドやベストプラクティスを把握し、実務に活かすことができます。

論理的思考力

論理的思考力は、問題解決において非常に重要です。
エンジニアは日々、さまざまなエラーやバグに直面しますが、これを論理的に分析し、解決策を見つける能力が求められます。

例えば、システムの不具合が発生した際に、原因を特定し、効果的な対策を講じるためには、論理的なアプローチが不可欠です。
このスキルを磨くことで、効率的に問題を解決することができます。

【実例】エンジニアスキルの活用場面

ここからは、実際の業務で上記のエンジニアスキルが活用された実例をご紹介します。

障害対応時の巻き込む力

システムの監視・運用部門において、機器不良やエラーなどの障害は避けられません。
システム障害が発生した際には、迅速に対応し、問題を解決することが求められます。
この際、コミュニケーション能力が非常に重要となります。

障害発生時は、原因特定、影響範囲の算出、障害復旧、カスタマーサポートへの情報共有、HP掲載などあらゆることを同時並行で対応しなければなりません。
これらの業務は、1人では手が足りないため、周囲に協力を求めることが重要です。
顧客のことを第一に考え、部署が異なる場合でも、カスタマーサポートへの連絡や障害状況の整理など頼めることは積極的に頼むようにしましょう。

実際、多くのエンジニアは内向的な性格の人が多く、別部署が対応している場合でも自発的に行動する人は少ない傾向があります。
そのため、リーダーシップを発揮し、チーム全体の協力を得るために積極的にコミュニケーションを取ることが求められます。

想定外事象への対応

エンジニアは、日常業務において多くの予期しない事象に直面することがあります。
例えば、新しいソフトウェアの導入時に予期せぬエラーが発生したり、既存システムが突然停止したりすることがあります。
こうした状況では、冷静に状況を分析し、迅速かつ的確な対応が求められます。

筆者の経験から、一つ印象深い事例をご紹介します。
ある日、保守を委託されていたウェブサイトが突如として閲覧できなくなりました。
この時点でサーバーは正常に稼働しており、エラーが発生した時間帯にはGit操作や他の作業も行っていませんでした。

冷静に状況を整理し、詳細な調査を続けた結果、DNS情報が削除されていることに気付きました。
実際の原因は、委託先の顧客が誤ってドメインを削除していたのです。

このような予期しないトラブルには、論理的に考え原因を追跡する力が重要となります。

非エンジニアとの会話

エンジニアは、技術者同士だけでなく、非エンジニアとのコミュニケーションも多く求められます。
営業担当やカスタマーサポート担当者と協力してプロジェクトを進める場合、専門的な技術用語を使わずに、分かりやすく説明する能力が重要です。

例えば、非エンジニアの方にはCI/CDやDevOps、FCSエラーなどのワードを使っても理解ができません。
そのため、技術的な内容を非専門家にも理解できるように噛み砕いて説明する必要があります。

技術的な提案を分かりやすく説明し、納得してもらうためのスキルを身に付けましょう。

エンジニア同士の会話

一方で、エンジニア同士の会話では、専門用語が飛び交います。

エンジニアA: 「最近、Node.jsを使ってバックエンドのAPIを構築してるんだけど、ExpressとKoaのどっちを使うべきか悩んでるんだよね。どっちがいいと思う?」

エンジニアB: 「それはプロジェクトの要件によるね。Expressはシンプルで学習コストが低く、コミュニティも大きいから、すぐに始められる。Koaはミドルウェアをシンプルに作れるし、非同期処理がデフォルトでサポートされているから、柔軟性を求めるならKoaもいい選択だと思うよ。」

このように、エンジニア同士となると専門的な知識がないと会話を理解することができなくなってしまいます。
そのため、専門分野やITの基礎部分においてはしっかりと学習しておきましょう。

まとめ

未経験者がITエンジニアとして転職を目指す際には、ハードスキルとソフトスキルの両方を身につけることが重要です。
専門知識や基本的なIT知識、ビジネスツールの操作といったハードスキルや、コミュニケーション能力や論理的思考力といったソフトスキルは、実際の業務に必要なスキルです。

これらのスキルは一朝一夕で身につくものではありませんが、継続的な学習と実践を通じて徐々に習得することが可能です。
例えば、オンラインのプログラミングスクールや、IT企業へのアルバイト・インターンシップなどで身に着けることができます。
これらのスキルを身に着け、ITエンジニアの一歩を踏み出しましょう。

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