未経験がエンジニア系YouTuberを信用してはいけない5つの理由

未経験がエンジニア系YouTuberを信用してはいけない5つの理由

ITエンジニアとしてのキャリアを目指すか悩まれている方にとって、YouTubeは手軽にIT業界やエンジニアの働き方などの情報を得られる魅力的なプラットフォームです。

しかし、安易にYouTuberの情報を鵜呑みにしてはいけません。
YouTubeで得られる情報の中には、誤った情報や誤解を生む表現が多数存在します。

本記事では、未経験者がエンジニア系YouTuberを信用してはいけない5つの理由を解説し、信頼できる情報の集め方についてもご紹介します。

エンジニア系YouTuberとは

エンジニア系YouTuberとは、プログラミングやIT関連の知識・働き方などを動画で発信するYouTuberのことです。
興味を引くタイトルや無料で利用できる点から、多くの視聴者から支持を得ています。

コンテンツの内容

エンジニア系YouTuberのコンテンツは多岐にわたります。
プログラミングの基本から、最新の技術トレンド、キャリアアドバイスまで幅広い内容を取り扱っています。

例えば、PythonやJavaの構文解説やChatGPTの利用方法、エンジニアの将来性などの解説動画があります。
さらに、YouTuber自身も現役のエンジニアやIT系の経営に携わっている人であるため、自身の経験や失敗談を基にした「リアル」を提供していることも魅力の一つです。

人気の理由

エンジニア系YouTuberが人気を集める理由の一つは、その親しみやすさとリアリティです。

彼らの多くは、自身がエンジニアとしての成功を収めた経験を持ち、その体験を基にしたリアルな話を展開します。
これにより、視聴者は「自分もこうなりたい」、「プログラミングについて理解できた」と感じることができ、学習意欲が高まります。

以前までは、実際の職場やリクルーター面談、セミナーなどへ足を運ばないと聞くことができない内容でした。
YouTubeではこれらの情報を無料かつ手軽に手に入れることができるため、人気のコンテンツとなっています。

エンジニア系YouTuberを信用してはいけない理由

エンジニア系YouTuberが提供する情報には多くの価値がありますが、それを無条件に信用することにはリスクが伴います。
ここでは、具体的なその理由について解説します。

誇張した表現

多くのYouTuberは視聴者を惹きつけるために、時には誇張した表現を用います。

例えば、「20代前半で年収1,000万円到達!」といった内容や、「残業80時間!エンジニアはやめとけ!」などが挙げられます。

確かに、フリーランスとして年収1,000万円を稼ぐことや、残業時間が80時間を超えることもありますが、非常に稀なケースです。
これらの表現は、視聴者に過度な期待や不安を抱かせる一方で、現実とは大きく乖離していることが多いです。

また、誇張された情報は、未経験者にとって誤解を招くリスクがあります。
特定の技術やツールが万能であるかのように紹介されることがあり、視聴者は他の重要なスキルや知識を見逃してしまう可能性があります。

こうした誤解を避けるためには、YouTubeの情報を鵜呑みにせず、他の信頼できる情報源と併せて確認することが重要です。

情報が古い場合も

YouTube動画は一度公開されると、その後のアップデートがなされないことが多く、情報が古くなるリスクがあります。
技術の進歩が速いIT業界では、数年前の情報が既に陳腐化していることも珍しくありません。

例えば、数年前の動画で紹介されているフレームワークやツールが、バージョンアップによりUIや構文が変わっている場合もあります。
これにより、視聴者が古い情報を基に学習を進めてしまい、予期せぬエラーに当たることがあります。

特に未経験者にとっては、どの情報が現在でも有効であるかを判断するのは難しいため、情報の信頼性を確認することが不可欠です。

広告や自社サービスの宣伝が目的

エンジニア系YouTuberの中には、収益を上げるために広告や自社サービスの宣伝を主な目的としている人もいます。
これらのYouTuberは、視聴者を増やし、収益を上げるために、実際の内容よりも魅力的に見えるようなプレゼンテーションを行うことがあります。

例えば、あるツールやプラットフォームを絶賛し、それを使うことで簡単に成功できるかのような印象を与えることがあります。
しかし、実際にはそのツールやプラットフォームは広告主や自社製品であり、客観的な評価や比較がされていないことが多いです。
このような宣伝の目的がある情報は、視聴者にとって本当に有益な情報かどうかを判断することが難しくなります。

動画コンテンツの限界

YouTube動画は視覚的でわかりやすい反面、詳細な情報を伝えるには限界があります。
特に技術的な内容については、動画だけでは深く理解することができません。

例えば、プログラミングのチュートリアル動画では、コードの動作を示すことはできますが、その背後にある理論や概念を詳細に解説するのは難しいです。視聴者は表面的な理解にとどまり、実際のプロジェクトで応用するための深い知識が不足してしまうことがあります。

フィードバックが期待できない

YouTubeは基本的に一方通行の情報提供プラットフォームであり、視聴者が直接フィードバックを得ることには適していません。
また、コメント欄を通じて質問をすることはできますが、すべての質問に対して回答が得られるわけではないため注意が必要です。

フィードバックが得られない場合、自身の学習の進捗やキャリア形成に影響を及ぼします。
例えば、プログラミングのコードを書いている際に、バグが発生した場合、その原因を自分で特定し、解決するのは非常に困難です。
経験豊富なエンジニアであれば、このプロセスを自己解決できるかもしれませんが、未経験者にとっては大きな壁となります。

信頼できる情報の集め方は?

エンジニア系YouTuberの情報を鵜呑みにするのは危険ですが、信頼できる情報源を見つけることは可能です。
YouTubeと今から紹介する方法を上手く活用し、効率的に情報を集められるようにしましょう。
最後に、IT系に関する信頼できる情報の集め方について解説します。

コミュニティやユーザーグループへの参加

信頼できる情報を得るための一つの方法は、エンジニアコミュニティやユーザーグループに参加することです。

これらのコミュニティでは、その分野で働く人や、興味を持つ人が有志で集まり、最新の情報や技術について意見交換を行っています。
参加は基本無料で、掲示板での情報交換や無料オンラインセミナー、オフライン交流会なども定期的に企画されています。

コミュニティに参加することで、エンジニアリングに関する多様な視点を得ることができます。
また、実務経験を持つエンジニアから直接アドバイスを受けることも可能です。
これにより、具体的な課題に対する解決策を見つけやすくなり、自分のスキルを効率的に向上させることができます。

プログラミングスクールに通う

プログラミングスクールに通うことでも、信頼できる情報を得ることが可能です。
プログラミングスクールは、実践的なスキルを短期間で習得できるように設計されたカリキュラムを提供しており、未経験者でも効率的に学ぶことができます。

プログラミングスクールでは、現役のエンジニアが講師として授業を担当することが多く、最新の技術トレンドや実務で役立つノウハウを直接学ぶことができます。
また、就職活動や待遇面、働き方などリアルなノウハウを聞くこともできます。

プログラミングスクールに通うことで、信頼できる情報を得るだけでなく、実践的なスキルを短期間で習得し、エンジニアとしてのキャリアを築くための強力な基盤を作ることができるでしょう。

もし、プログラミングスクールの選び方や具体的なコース内容についてさらに詳しく知りたい場合は、こちらのページでおすすめのスクールを紹介しています。
各スクールの特徴や料金などを比較して、自分にあったプログラミングスクールを選択しましょう。

現役エンジニアが選ぶプログラミングスクール

ITの世界へ飛び込んでみる

最も確実な方法は、「百聞は一見に如かず」。
実際にITの現場に飛び込んでみるとよいでしょう。
といっても、未経験の方がIT企業へすぐに就職することは難しいため、アルバイトやインターン制度を使って、IT業界を体験することをおすすめします。

本サイト「ミラプラ」では、IT系のアルバイトやインターンシップに関する情報も配信しています。
その他、プログラミングスクールやエンジニアの現実等の記事も掲載しているため、興味のある方はぜひご覧ください。

mirapura

記事一覧へ >

この記事に関するキーワード