ネットワークエンジニアはやめとけ!辛かった体験談を6つ紹介

ネットワークエンジニアはやめとけ!辛かった体験談を6つ紹介

ネットワークエンジニアは、企業や社会全体のITインフラを担う重要な職種の一つです。
しかし、その仕事には辛い面も多く存在します。
本記事では、ネットワークエンジニアが実際に体験した、辛かった点をご紹介します。

ネットワークエンジニアとは

ネットワークエンジニアは、企業や社会のITインフラを支える重要な役割を担っています。
はじめに、ネットワークエンジニアの仕事内容、就職先、必要なスキルと知識について解説します。

ネットワークエンジニアの仕事内容

ネットワークエンジニアの主な仕事内容は、企業や社会全体のネットワークインフラの設計、構築、運用、保守です。

例えば、企業には本社や支社、業態によっては全国各地に支店を展開している会社もあるはずです。
これらの各支店と本社間のネットワークを構築し、通信できるようにすることがネットワークエンジニアの役割となります。
また、現在私たちが利用しているパソコンやスマートフォンを使ってインターネットができるのも、ネットワークエンジニアのおかげです。

逆に、テレビやネットで目にする「通信障害」や「個人情報流出」などのニュースも、実際の現場ではネットワークエンジニアが対応しています。

このように、ネットワークエンジニアは、企業や社会のIT基盤を支える縁の下の力持ちのような役割を担っています。

ネットワークエンジニアの就職先

ネットワークエンジニアの主な就職先としては、SIer(システムインテグレータ)、ISP(インターネットサービスプロバイダ)、機器メーカーなどが挙げられます。

SIerは、非IT企業向けにネットワークの構築や保守を代行する、いわゆるBtoBの仕事を行います。
また、ISPである携帯電話会社やケーブルテレビなど、インターネット回線を提供する会社でも働くことが可能です。
さらに、ルーターやスイッチといったネットワーク機器を開発する機器メーカーも就職先として挙げられます。

ネットワークエンジニアの就職先は、企業や社会全体のネットワークインフラを担うため、大企業や地盤の強い企業が多いという特徴があります。

必要なスキルと知識

次に、ネットワークエンジニアとして必要なスキルや知識についてご紹介します。

まず、ネットワーク機器に関する知識が必要です。
ルーター、スイッチ、ファイアウォールなど、ネットワークを構成する機器の仕組みや設定方法の理解が重要です。
CiscoやApresiaなど、メーカーや機器によりコマンドやシャーシ構成が異なるため、機器に合わせたオペレーションスキルを身に着ける必要があります。

また、セキュリティ対策に関する知識も必要です。
ファイアウォールの設定やVPNの構築、IDS/IPSの導入などが挙げられます。

ネットワークエンジニアが辛いと感じた体験談

ネットワークエンジニアとして働く上で、多くのエンジニアが直面する困難や苦労があります。
ここからは、ネットワークエンジニアとして辛かった体験をご紹介します。

全国転勤や出張が多い

ネットワークエンジニアの仕事の一環として、全国各地への転勤や出張が頻繁に発生します。
これは、企業のネットワークインフラを維持管理するために、各拠点での作業が必要であるためです。
また、データセンターは大きな敷地が必要であるため、都市部でなく山間部に所在していることが多く、都市部で働くには向かない職種と言えます。

私が勤めていた会社も、本社は東京都港区の一等地にありましたが、本社に出社したことは年間2〜3回ほどしかありませんでした。
ほとんどは都心から1時間ほど離れたデータセンター拠点や、周りが畑や田んぼばかりの事務所で働いていました。

転職先が少ない

ネットワークエンジニアとしてのキャリアを積む中で、転職を考えることもあるでしょう。
しかし、ネットワークエンジニアの転職先は他のIT職種に比べて少ないことが現実です。

まず、ネットワークエンジニアの求人は特定の業界や企業に集中していることが多いためです。
特に、SIerや大手通信事業者、メーカーなどが主な転職先となりますが、これらの企業は一定数しか存在しません。
一方で、システム・アプリ開発を行うエンジニアの場合は、大企業から中小・ベンチャーまで数多くの企業が存在しています。

このように、転職先の少なさはネットワークエンジニアとしてのキャリアを考える上で大きな障害となります。
転職を考える場合は、クラウドやサーバーなど、別分野のスキルを学習しておくと良いでしょう。

身につくスキルが限定的

ネットワークエンジニアとして身につけられるスキルが限定的であるということも、辛い点の一つと言えます。
ネットワークエンジニアは、ルーターやスイッチ、プロトコルに関する知識は身に付けられますが、これらの知識は他のIT分野で応用できるケースはほとんどありません。
例えば、システム・アプリ開発においてはIPアドレス設計やトランジットの考え方は応用することができます。
しかし、それ以外のプログラミング言語やOSI参照モデルの第4層以上のレイヤーの知識は一から学ぶ必要があるのです。

このため、キャリアの幅が狭まり、転職や異業種への転向が難しくなることがあります。

夜勤がある

ネットワークエンジニアの仕事には、シフト制による夜間勤務が避けられない場合が多くあります。
特に、大規模なネットワークの運用や24時間体制の監視業務を担当する場合、夜勤が常態化することがあります。

夜勤を行うと生活リズムが乱れ、生活習慣病や不眠など健康面のリスクが増加します。
さらに、家族がいる場合は、家庭生活にも影響を与えます。
また、夜勤の場合は人員も少ないため、精神的なストレスも溜まりやすくなります。

私の場合は、夜勤当日は朝6時に起床して昼の12時頃までプライベートを過ごし、夕方まで仮眠してから出社するという生活を送っていました。

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責任が大きい

ネットワークエンジニアは、企業のITインフラを支える重要な役割を担っており、その責任は非常に大きいです。
特に、大規模なネットワークの管理や運用に携わる場合、些細なミスが大きなトラブルに発展する可能性があるため、責任感が求められます。

ネットワークがダウンすると、その会社全体の業務が停止する場合や、社会全体、何万人・何十万人規模で影響が発生します。
また、現代社会はITに依存しているため、その影響は益々大きくなっています。

当時社会人2年目だった私は、夜勤1名で日本全国のネットワークを監視していました。
20歳前半の若者が全国数千台の機器を監視しなくてはならなかったため、精神的に非常に辛かった思い出があります。

斜陽産業になる未来も

ネットワークエンジニアとしての将来性についても考える必要があります。
現在、クラウド技術の普及が進む中で、企業のネットワークインフラの形態が変化しています。
従来のオンプレミスのネットワークから、クラウドベースのネットワークへの移行が進んでおり、これに伴いクラウド関連のスキルや知識が求められるようになっています。

また、現在進行中で売上が落ちている業種もあります。
それは、ケーブルテレビ業界です。
元々はテレビ電波を受信できない中山間地域向けにケーブル線を引いてテレビ放送やインターネットを提供していたのですが、現代では技術の進歩によりほとんどの地域でテレビやネットをすることができるようになりました。
他にも、ネットテレビや動画配信サービスの普及により、多チャンネル放送によるメリットも享受できなくなっています。

このような技術進歩を考えると、ネットワークエンジニアの将来性には不確定要素が多く、従来の技術だけに依存することはリスクがあります。

ネットワークエンジニア以外のキャリア選択

本記事では、ネットワークエンジニアの辛かった点についてご紹介しました。
本記事を読んで、ネットワークエンジニアとしてのキャリアを見直そうと考えた人もいるかもしれません。
最後に、ネットワークエンジニア以外のキャリア選択についてご紹介します。

他のIT職種の魅力

ネットワークエンジニア以外にも、エンジニアには様々な職種があります。
アプリやシステム開発を行うフロントエンドエンジニアやバックエンドエンジニア。
同じインフラエンジニア領域では、クラウドエンジニアやセキュリティエンジニアも将来性のある魅力的なキャリアの一つです。

これらの職種は、テレワークがしやすい職種もあれば、高収入を目指せる職種もあります。
自分の興味や得意分野にあったキャリアを目指しましょう。

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