フルリモートワークの実態は?メリット・デメリットを紹介!
2024.05.05
近年、働き方改革の一環として導入する企業が増えているフルリモートワーク。
通勤もする必要がなく、住む場所にとらわれないため、ライフワークバランスを重視する人にとって魅力的な仕事と言えるのではないでしょうか。
本記事では、フルリモートワークのメリットとデメリットを実際の経験談を交えてご紹介します。
フルリモートワークとは
フルリモートワークは、従業員がオフィスに出勤せずに自宅や宿泊先など、場所を問わず仕事ができる働き方です。
テレワークやリモートワークの場合は、週に数日はオフィスへの出社が必要ですが、フルリモートワークの場合はオフィスへの出社の必要がほとんどありません。
特にIT業界では、インターネット環境さえあれば仕事ができるため、フルリモートワークを導入している企業の割合が高い傾向にあります。
しかしながら、コロナ禍の収束や導入に消極的な企業もあり、フルリモートワークを実施している企業は少なくなっているのが現状です。
フルリモートワークのメリット
ここからは、フルリモートワークのメリットについてご紹介します。
フルリモートワークにより仕事と私生活のバランスをよりよくすることが可能です。
それぞれ見ていきましょう。
仕事に集中できる
フルリモートワークでは、仕事に集中しやすい環境が作れます。
オフィスで仕事をする場合、周囲の雑音や電話・来客対応、ゴミ出し等の雑務で仕事に集中できないことがしばしばあります。
特に、若手の場合は積極的に電話を取らなければいけない風習や、先輩・上司からの雑務を頼まれがちです。
リモートワークでは上記のような雑務から解放されるため、本来の業務に集中して取り組むことができます。
また、オフィスでは机や椅子、デュアルディスプレイなどの環境面のカスタマイズが困難ですが、自室の場合は自由にカスタマイズが可能です。
これによりさらに仕事に集中できる環境を作れることになります。
プライベートが充実する
フルリモートワークを行うことで、仕事前・仕事後の時間を有効に活用できます。
通勤時間がなくなるため、その分、趣味や家族との時間に充てることが可能です。
特に都心部の場合は、通勤に毎日2時間かかることも珍しくありません。
また、着替えやお弁当の準備なども考えるとさらに時間が必要です。
それらの時間を削減できると考えると非常に魅力的な働き方であると言えます。
生活費を節約できる
フルリモートワークでは、生活費の節約が可能です。
例えば、リモートワークでは自宅で食事をとる機会が増えるため、外食する頻度が減少します。これにより、食費の節約につながります。
また、革靴やカバン、衣服なども使用頻度が落ちるため劣化が少なくなり、買い替えの頻度も減るようになります。
一方で、電気代や水道代の支出は増えますが、フルリモートワークの場合は企業からリモートワーク手当などの支給があるため、結果的にプラスになることが多いです。
このため、フルリモートワークは生活費を節約することが可能です。
サボっていてもばれない
フルリモートワークのメリットとして公には言えないのですが、監視の目が緩いためサボっていてもばれにくいという点があります。
もちろん、これは倫理的に推奨される行動ではありませんが、短時間の休憩が必要な場合に、気軽にリフレッシュが可能です。
ただし、システムのログイン履歴や監視ツール、チャットツールの反応が遅いなどサボっていることがばれてしまうこともあるため注意しましょう。
実際、私の会社では派遣社員のシステムログイン履歴が丸3日なかったため、即日契約打ち切りとなったという事例がありました。
フルリモートワークのデメリット
フルリモートワークにはメリットだけでなく、いくつかのデメリットも存在します。
気軽に質問・相談ができない
フルリモートワークでは、同僚や上司と物理的に離れているため、気軽に質問や相談がしにくくなります。
これにより些細な問題が解決しづらくなり、進捗遅れやミスが生じる原因となります。
また、チャットツールやオンライン会議でのやり取りでは、表情やトーンが伝わりにくいため、コミュニケーションエラーも生じやすくなります。
このような環境は、特に新入社員や経験が未熟な社員にとっては働きづらい環境であると言えるでしょう。
仕事仲間はできない
フルリモートワークの環境下では、オフィス勤務と比べて仕事仲間ができる機会が減少します。
お昼休憩でランチをとることや、仕事後の飲み会などの交流の場はほとんどありません。
そのため、チームとしての一体感や結束力が感じづらく、悩みを相談できる仲間やモチベーションの維持が難しくなることがあります。
運動不足になる
オフィス勤務では、通勤やオフィス内での移動が自然と身体活動を促しますが、フルリモートワークではその機会が極端に減少します。
長時間同じ姿勢で作業を続けることが多く、慢性的な運動不足となり、最悪の場合生活習慣病になる恐れもあります。
また、1日の運動量が少なくなるため、就寝時の寝つきが悪くなるなどのデメリットもあります。
フルリモートワークの際は、意識的に運動することを意識するとよいでしょう。
仕事の効率が悪くなる場合も
フルリモートワークでは、家庭の事情や周囲の環境によっては、集中して仕事をすることが難しい場合があります。
特に小さな子どもがいる家庭では、完全に仕事に集中することは難しいと言えます。
また、自宅では誘惑も多く、テレビやスマホなどつい触ってしまいがちです。
このように、フルリモートワークでは仕事のパフォーマンスが低下することもあります。
適切な作業環境の整備やモチベーションの維持が重要です。
フルリモートワークの1日
最後に、筆者が経験したフルリモートワークの1日の流れをご紹介します。
筆者はベンチャー企業のインフラエンジニアとしてサーバーやネットワークの設計・構築を担当していました。
- 7:00 起床
筆者は朝方のため、早めに起床します。 - 7:30~8:15 散歩
運動不足解消のため、近くの公園で散歩やジョギングを行います。 - 8:15~9:00 シャワー・朝食
帰宅後、勤務開始直前までシャワーや朝食、コーヒーの準備をします。 - 9:00~18:00 勤務
- 9:00~9:30 メールチェック・Slack確認・キャッチアップ
- 9:30~10:00 プロジェクトの進捗確認
- 10:00~11:00 ミーティング
- 11:00~12:00 作業
- 12:00~13:00 昼休憩
- 13:00~14:00 作業
- 14:00~15:00 リフレッシュ・Slack確認
- 15:00~17:00 作業
- 17:00~18:00 進捗報告・メールチェック
- 18:00~ 夕食・プライベート
- 23:00 就寝
このように、フルリモートワークでは通勤の時間を運動や食事などに充てることが可能です。
また、監視の目も緩いため適度に休息・リフレッシュもとっていました。
筆者は、同僚とのランチや飲み会などは好きなタイプではないため、非常に良い職場環境でした。
出社は年に1度、年末の納会で同僚と交流するために出張・宿泊費付きで出社する程度でした。
まとめ
本記事では、フルリモートワークのメリット・デメリットやその実態について紹介しました。
フルリモートワークには柔軟な働き方・生活の質の向上などのメリットはありますが、コミュニケーションの難しさや孤立感、健康面の問題などのデメリットもあります。
また、個々人の自己管理を徹底しないと、仕事の効率が悪くなることもあります。
フルリモートワークを行う際には、適切な仕事環境を整えるようにしましょう。
フルリモートワークの仕事に就くためには、「完全在宅」や「フルリモート」を許可している企業の求人を探すことが第一歩です。
しかし、フルリモートワークが可能な求人は限られます。
これらの求人を効率的に探すためには、フルリモート案件を多く取り扱う求人サイトや転職エージェントを活用しましょう。