初心者エンジニアが犯しがちなミスとその対策をご紹介
2024.07.12
エンジニアのキャリアを始めたばかりの人は、機能実装や検証など、日々の業務に追われながら、多くの知識やスキルを習得していきます。
しかしその過程で、さまざまなミスを経験することも避けられません。
本記事では、初心者エンジニアが犯しがちなミスとその具体的な対策について解説します。
ミスの内容とその対策を理解し、エンジニアとしてのスキルを高めていきましょう。
また、未経験でエンジニア転職を考えている方はコチラの記事もおすすめです。
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初心者エンジニアが犯しがちなミスとその対策
現役エンジニアである筆者も、エンジニア1年目の頃はさまざまなミスやヒヤリハットを経験してきました。
はじめに、初心者エンジニアが犯しがちなミスとその対策について解説します。
Gitリポジトリを壊す
Gitはバージョン管理の基本ツールですが、初心者エンジニアの場合、誤ってリポジトリを壊してしまうことがよくあります。
これは、誤ったブランチ操作やコンフリクトなどが原因です。
一度Gitの中身が壊れてしまうと、ベテランエンジニアでも状態を戻すことは困難となります。
Gitの壊れ方やバックアップの方法にもよりますが、数日分の開発がゼロになる場合もあるため、扱いには注意が必要です。
対策として、git add、git commit、git pushなどの基本的な操作を確実に理解したうえで作業をするようにしましょう。
また、経験豊富な先輩エンジニアにアドバイスを求めることで、より安全に作業を進めることができます。
対象機器や環境を間違える
初心者エンジニアがよく犯すミスの一つに、対象機器や環境を間違えることがあります。
例えば、Gitのブランチを確認せずにテスト環境と本番環境を間違えて操作してしまうことや、「tokyo-server-test」と「tokyo-server」を読み間違えて意図しないサーバーに対してコマンドを実行してしまうことが挙げられます。
このようなミスは、重大なトラブルを引き起こす可能性があり、特に本番環境での操作ミスは致命的です。
対策として、作業時には、現在どの環境に接続しているのかを常に確認する習慣を身につけることが必要です。
さらに、操作を行う前には必ずダブルチェックを行いましょう。
例えば、重要なコマンドを実行する前に、同僚や先輩エンジニアに確認を依頼することで、ミスを防ぐことが可能です。
筆者自身も、ローカル環境以外で作業する際は、ホスト名や状況確認を都度行い作業ミスを減らすように努力しています。
また、スクリプトによる自動化をすることで、人為的なミスを減らす手法もあります。
ドキュメントを読まない
初心者エンジニアが犯しがちなもう一つのミスは、ドキュメントを読まずに作業を進めることです。
公式ドキュメントや社内のドキュメントには、基本的な使い方から先人たちの知識・ナレッジが詰め込まれています。
しかし、初心者は時間を節約するためにドキュメントを飛ばし、結果として誤った使い方や理解不足からミスを犯してしまいがちです。
まずドキュメントの重要性を理解し、読む習慣を身につけましょう。
ミスをカバーしようとしてミスをする
初心者エンジニアがよく犯すミスの一つに、最初のミスを隠し、修正しようとすることで新たなミスを犯してしまうことがあります。
特に、時間に追われている状況やプレッシャーがかかっている場面では、冷静な判断ができずに更なるトラブルを引き起こすことがあります。
対策として、まずミスを犯した際にはそこで留まることが重要です。
ミスは誰にでも起こり得るものであり、焦らずに状況を把握するようにしましょう。
ミスした際には、その場でチームメンバーや先輩エンジニアに相談し、対応を仰ぎましょう。
最後に、ミスを犯した後は、その原因と対策をしっかりと振り返り、次に活かすための学びとすることが重要です。
ミスを繰り返さないためには、過去の経験を活かして、自分なりのチェックリストや手順書を作成すると良いでしょう。
エラーやバグ対応で1日が終わる
初心者エンジニアにとって、エラーやバグ対応に一日を費やしてしまうことはよくあることです。
問題を解決するために何時間も格闘し、結局思うように進まない日もあるでしょう。
しかし、エラーやバグ対応だけで成果がない場合、チームに悪い影響を与えかねません。
また、チームメンバーとしても、そのエンジニアの働き方やスキルを不安視してしまうこともあります。
分からないことがあれば、先輩エンジニアに聞くようにしましょう。
ただし、エラーが出るたびに聞いてはいけません。
自分で調べて、どうしようもない場合にのみ聞くようにしましょう。
エンジニアによるミスの影響
ここまで初心者エンジニアにありがちなミスについて解説しました。
しかし、エンジニアのミスは、影響が個人だけでなく、チームや社会にも波及する場合があります。
ここからは、我々エンジニアがミスをすることで、どのような影響が起きるのか解説します。
プロジェクトやチームへの影響
エンジニアがミスをした場合、そのプロジェクトやチームへ影響を与えてしまいます。
スケジュールの遅延やチームメンバーのサポート、状況が深刻な場合はメンバーの増員をしなければならないこともあります。
さらに、ミスが繰り返されると、チーム内の士気低下やストレスの増加につながることも考えられます。
会社や社会への影響
エンジニアのミスは、企業全体や顧客にも波及する可能性があります。
例えば、システムのダウンタイムが長引けば、企業の信頼性が損なわれ、顧客からのクレームや解約につながることもあります。
特に、金融機関や医療機関など、重要なデータを扱う企業においては、ミスの影響は甚大です。
顧客データの漏洩や不正アクセスのリスクが高まれば、法的な問題にも発展しかねません。
他にも、行政や公共交通機関など社会のインフラに関わるシステム・アプリケーションを扱う場合は、社会全体に影響することもあります。
エンジニアは、自分の仕事が社会に与える影響を常に意識し、高い責任感を持って業務に取り組みましょう。
エンジニアとして成長するために必要なこと
経験の浅いエンジニアが成長するためには、単に日々の作業をこなすだけでは不十分です。
継続的な学習や他者からの学び、経験を次に活かすマインドセットなど、成長を促すためのさまざまな取り組みが求められます。
最後に、エンジニアとして成長するために必要な具体的な方法について解説します。
継続的な学習
エンジニアとして成長するためには、毎日の自己研鑽が重要です。
コマンドやコードの書き方など、毎日練習すればするほどスキルが身につきます。
Linuxコマンドであれば手癖でpwdやlsコマンドが打てるようにすると、状況を確認しながら作業を進めることができるため、ミスも減るはずです。
コーディングの場合も、写経や他人のコードを見ることで効率的なコーディングスキルが身につきます。
次に活かすマインドを持つ
上記で解説したことを実践しても、人間であれば必ずミスはしてしまいます。
エンジニアとして成長するためには、失敗やミスを次に活かすマインドセットが重要です。
失敗をした際にはその原因を徹底的に分析することが大切です。
単に失敗を悔やむのではなく、なぜその失敗が起きたのか、どのような判断が間違っていたのかを冷静に振り返りましょう。
失敗は自分の限界を知るチャンスであり、新たな学びの機会です。
失敗をネガティブに捉えるのではなく、次に活かすための貴重な経験と捉えることで、前向きに取り組むことができます。
先輩エンジニアから学ぶ
エンジニアとして成長するためには、先輩エンジニアから学ぶことが非常に重要です。
経験豊富なエンジニアからのアドバイスやフィードバックは、自分の成長に繋がります。
特に、独学・未経験からIT企業に就職する場合は注意が必要です。
エンジニアには、プロジェクトの管理方法やタスクの進め方、コミュニケーションの取り方など、技術以外のスキルも重要となります。
エンジニア未経験で働き方に不安がある方は、アルバイトや企業のインターンシップ制度を活用してみると良いでしょう。
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