エンジニアになって後悔していること7選。失敗しないコツも紹介
2024.08.06
社会のIT化が進む昨今、エンジニアの需要は益々高くなっています。
さらに、エンジニアは他の職業と比べて待遇も良く、テレワークもしやすいといった点も人気を集めています。
しかし、エンジニアとして働いてみると、実際は良いことばかりではありません。
本記事では、現役エンジニアである筆者が、エンジニアになって後悔していることや、失敗しないためのコツをご紹介します。
エンジニアになって後悔していること7選
エンジニアの仕事は肉体労働をしなくてよい点や、手に職がつくという点では非常に満足しています。
しかし一方で、私はエンジニアになって後悔していることも多くあります。
常に学び続ける必要がある
エンジニアという仕事は、常に学ぶ姿勢を持ち続けることが不可欠です。
ITの世界では日々新しい技術やアップデートが起きており、常に最新情報をキャッチアップすることが求められます。
例えば、私の本職であるAWSにおいては、毎日3〜5個のアップデートが発生しています。
半年前に構築した手順も、GUIの変更や機能の追加などによりすぐに使えなくなってしまうのです。
(参考:Amazon Web Services ブログ)
また、自身のスキルの幅を広げるために資格の学習やアウトプットなどの自己研鑽も欠かせません。
そのためには、通勤時やプライベートな時間を使って学習する必要があります。
現役エンジニアとして、私は新しい技術を学ぶこと自体は苦ではありません。
しかし、どちらかというと家でゲームをしていたいですし、終業後はYouTubeやNetflixを見たいのです。
これが、エンジニアになって後悔している点の一つ目です。
過酷な労働環境
エンジニアの労働環境は、しばしば過酷であると感じることがあります。
特に、納期が迫っているプロジェクトや、システムトラブルの対応が必要な場合など、長時間の残業が避けられない状況も多いです。
私自身も、重要なプロジェクトの最終段階では、連日の深夜作業や、週末返上での対応を経験しました。
また、昔勤めていた署の中では、常に複数人が「36協定」(残業時間を月45時間以上に延長できるのは年6回までとする法律)に違反しないために業務調整を毎月していました。
エンジニアとして働く上で、仕事とプライベートのバランスを取ることの難しさを痛感する瞬間です。
心身への負担
エンジニアとして働く中で、心身への負担が大きいと感じることもあります。
特にエンジニアはデスクワークが主となり、会議のない日はトイレ休憩程度しか席を立つ理由がありません。
日光を浴びず、1日中パソコンと向き合っていると、精神的に疲弊します。
また、長時間同じ姿勢で座るため、腰痛や肩こり、眼精疲労などの負担も増加します。
日常的に健康を意識しながら生活することが、エンジニアを長く続けるうえでは重要なこととなります。
仕事が楽しくない
エンジニアになって後悔している点の一つとして、仕事が楽しくないという点があります。
私はエンジニアとして10年ほどのキャリアがありますが、今まで仕事が楽しいと思ったことは一度もありません。
何も話さないパソコンと睨めっこし、特に感謝もされずに1日が終わります。
アプリが完成したからと言って、達成感も感じずに次の仕事に入ります。
仕事のモチベーションの9割はお金のために働いているという感じです。
また、男性陣にとっては、職場に女性がいないという点も理由に挙げられます。
私の経験上、エンジニアの95%は男性です。
また、企業の中でもIT系の職種はISOや秘密保持の関係で高セキュリティエリアに隔離されているため、他の部署の人と会話する機会もほとんどありません。
営業職や総務が男女で盛り上がっていたりするのを横目に、寒いサーバールームの中へ入っていく日常は寂しいものがあります。
たった1文字でエラー&バグ
エンジニアの仕事で避けられないことが、コードのエラーやバグです。
プログラミングの世界では、シンタックスエラーや論理エラーが頻繁に発生します。
例えば、セミコロンの打ち忘れやスペルミス、括弧の閉じ忘れなどが原因で、コードが正常に動作しないことがあります。
このようなエラーはフラストレーションの元になります。
私も何度も経験しましたが、何度やっても解決しないエラーは、本当に壁や机に当たり散らしたくなるほど不快です。
エラーで1日が終わることもあり、「なんでエンジニアなんてやってんだろ…」と思うこともあります。
時間は解決してくれない
エンジニアになって後悔していることは、時間が問題を解決してくれることがないという点です。
接客業や営業では、何かミスをした際にはお客様に対して誠心誠意の謝罪や時間によって問題が解決することもあるでしょう。
しかし、サーバーやプログラムは誠心誠意お願いをしても、バグやエラーは治ってくれません。
エラー対応で1日解決できずに終わった翌日も、同じエラーと戦うことになります。
問題を放置するとさらに大きなトラブルに発展する可能性があるため、気合で解決するしかないという点が、エンジニアにとっては辛い点です。
サボれない
エンジニアの仕事はオフィスワークであるため、基本的にサボることができません。
同じデスクの島に上司がいますし、上述した通り席を立つ理由もないため、業務時間は息抜きがしづらい環境です。
一方で、営業や現場仕事で外出が多い職種の場合は、サボり放題と言っても過言ではありません。
実際、私がネットワークエンジニアとして近隣の基地局やセンターへ外出していた際も、1時間ラジオを聞きながら車で移動をして、現場で2時間ほどの作業、その後コンビニでコーヒーブレイクをした後にまた車で1時間ドライブして帰社という日もありました。
また、営業同行でも取引先とお茶を飲みながら雑談して帰るという業務もありました。
このように、同じ8時間でも、移動や雑談をして過ごす場合と、根詰めて構築作業をするのとでは心の余裕が全く違います。
エンジニアとしてのキャリアを失敗させないコツ
最後に、エンジニアとしてのキャリアを始めるうえで、失敗しないコツを解説します。
エンジニアになるメリットもある
ここまで、エンジニアになって後悔したことについて紹介してきましたが、エンジニアの仕事にはもちろん良い面もたくさんあります。
私自身も、上記のようにエンジニアの仕事に不満はありますが、それでもこの仕事を続けていきたいと考えています。
エンジニアを目指す方々には、エンジニアの仕事のメリットも理解し、自分のキャリアプランをしっかりと考えることが重要です。
下記では、エンジニアになって良かったことについて紹介しています。
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お試しで働いてみる
実際にエンジニアとして働いてみることもおすすめです。
お試しで働くことで、会社の雰囲気や業務内容を実際に体験し、自分に合っているかどうかを判断することができます。
お試しで働く方法として、インターンシップやアルバイトがあります。
また、企業によってはインターンやアルバイトから、正社員として採用される場合もあります。
エンジニア未経験の方は、ぜひ一度インターンやアルバイトを経験してみると良いでしょう。
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まとめ
エンジニアの仕事には、多くのメリットがあります。
しかし、エンジニアとして働く日々は、毎日が幸せというわけではありません。
エンジニアの道を選んだことを後悔する日もあるでしょう。
これからエンジニアを目指す方は、良い点も悪い点も理解した上で自分にあったキャリアを選ぶと良いでしょう。
そのためには、インターンシップやアルバイトを経験してみることをおすすめします。