【エンジニア転職】リモートワークに向いているIT系の職種は?
2024.07.08
介護や育児と仕事の両立やワークライフバランスの実現に向けた取り組みとして、リモートワークを導入する企業が増加しています。
特にIT業界は、リモートワークに向いている職種として人気を集めています。
しかし、エンジニア職の中でも、リモートワークに向いている職種と向いていない職種があるということはご存知でしょうか。
本記事では、エンジニア転職において、リモートワークに向いている職種と向いていない職種について解説します。
IT系職種のリモートワークとは
リモートワークはIT業界で急速に普及しており、多くのエンジニアが自宅やカフェなどオフィス以外の場所で働くことができるようになりました。
はじめに、リモートワークの現状や仕事内容について解説します。
リモートワークの現状
まず、リモートワークの現状について解説します。
リモートワークは近年、多くのIT企業で導入されている働き方です。
総務省「令和3年通信利用動向調査の結果」によると、情報通信業の97.7%がリモートワークを導入しているという結果が出ています。
しかし、コロナ禍が終わりアフターコロナとなってからは、出社に切り替える企業やリモートワークを廃止する企業も増えてきました。
そのため、リモートワークを整備している企業に就職をした場合でも、自由にリモートワークができるとは限らない状況となっています。
一方で、働き方改革の観点から、リモートワークを継続して続ける企業や、フルリモート採用を導入する企業もあります。
そのため、主にリモートワークで働きたい場合は、企業のリモートワーク率やフルリモート可の求人から選ぶようにしましょう。
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仕事内容
次に、リモートワーク時の仕事内容について解説します。
リモートワークでは、企業におけるリモートワーク環境の整備状況によりますが、基本的には出社時と同様の仕事が可能です。
例えば、コーディングやサーバー設定作業はネットワーク環境さえあれば可能であり、社内システムや共有フォルダ等の利用はVPN接続をすることで業務ができます。
一方、データセンターにおけるサーバー構築などの物理作業が伴う場合や、業務フローの中で紙の書類を扱う工程がある場合はリモートでの作業ができません。
そのような業務が発生すると予測される場合のみ、出社して作業を行うこととなります。
リモートワークに向いているIT系職種
リモートワークの普及に伴い、IT分野ではさまざまな職種がリモート環境での業務遂行が可能です。
ここからは、リモートワークに向いている職種について解説します。
Webデザイナー
Webデザイナーはリモートワークに適した職種と言えます。
Webデザイナーの主な業務は、Webサイトのデザインやユーザーインターフェースの設計です。
これらの業務は、デザインソフトウェアを使用して行うため、インターネット経由でのファイル共有やオンラインミーティングがあれば問題なく進めることができます。
プログラマー
プログラマーもリモートワークに向いている職種の一つです。
プログラマーの業務は、Webサイトやシステム、アプリ開発がメインとなります。
これらの業務はインターネット回線さえあれば十分に仕事を進めることが可能です。
プログラマーには、サイトやアプリの見た目に関するコーディングを行うフロントエンドエンジニア、内部処理を行うバックエンドエンジニアなどが挙げられます。
データサイエンティスト・アナリスト
ビックデータ解析やデータレイクなど大量のデータを分析し、ビジネスの意思決定を支援するデータサイエンティストやデータアナリスト。
これらの仕事では、データ分析ツールやプログラミングを利用するため、リモート環境でも効率的に仕事を進めることが可能です。
PM・Webディレクター
PM(プロジェクトマネージャー)やWebディレクターもリモートワークが可能です。
これらの仕事は、アプリやWeb開発におけるプロジェクト管理や顧客折衝を行います。
クライアントとの打ち合わせやプロジェクトの進捗確認もブラウザ上で可能なため、リモートワークがしやすい職種と言えます。
ただし、クライアントとのコミュニケーションを円滑に進めるために、時には客先に出向く場合もあります。
リモートワークに向いていないIT系職種
リモートワークが進む一方で、全てのIT系職種がリモートワークに適しているわけではありません。
ここからは、リモートワークに向いていないIT系の職種について解説します。
客先常駐のエンジニア
SES企業などに多くあるプロジェクトとして、客先常駐のプロジェクトがあります。
客先常駐のプロジェクトでは、クライアントのオフィスに常駐し、システムの開発や保守を行います。
クライアントとの直接的なコミュニケーションや現場での対応が求められるため、リモートでの作業は困難となります。
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組み込み系エンジニア
組み込み系エンジニアもリモートワークに向いていない職種の一つです。
組み込み系エンジニアの主な業務は、ハードウェアに組み込むソフトウェアの開発です。
これらの業務は、特定のハードウェア環境でのテストやデバッグが必要なため、現地での作業が必要となります。
また、ハードウェアのトラブルシューティングや修正も現場で行うことが多いため、リモートワークには適さない職種であると言えます。
インフラエンジニア
インフラエンジニアもリモートワークが難しい職種と言えます。
インフラエンジニアの主な業務は、サーバーやネットワークの設計・構築・運用です。
これらの業務は、物理的な機器の設置やメンテナンスが必要なため、リモートでの作業ができません。
また、インフラ部門の一部であるセキュリティエンジニアの場合も、企業の機密情報や個人情報を扱うことが多いため、セキュリティの観点からリモートワークを不可とする企業が多くあります。
一方で、同じインフラ部門でもクラウドエンジニアの場合は、リモートワークには適しています。
これは、クラウド環境では物理作業がなく、全てインターネットを介した作業で完結できるためです。
このように、インフラエンジニアの中でも特にオンプレミス環境に関連する職種はリモートワークが難しい傾向にあります。
リモートワークが可能な企業への転職方法は?
リモートワークは育児や介護の両立などワークライフバランスが取りやすい一方で、社内のコミュニケーションが取りづらい、業務効率の低下などのデメリットもあります。
また、リモートワークを推奨している企業数自体も多くはありません。
そのため、リモートワークの転職活動は、一般的なオフィスワークの転職活動よりも難しいとされています。
最後に、リモートワークが可能な企業への転職方法について解説します。
スキルを身に着ける
リモートワークでは、一般的なオフィスワークに比べて高いスキルが求められます。
特にフルリモートワークでは、全国から応募が殺到するため、優秀な人材と競い合うことになります。
このため、リモートワークが可能な企業に転職するためには、特定のスキルセットを磨くことが重要です。
まず、技術スキルの向上が不可欠です。
リモートワークでは、OJTや研修が難しいためある程度自走できる人材が求められます。
プログラミングやシステム管理、データ分析など、専門的な技術スキルを磨きましょう。
また、コミュニケーションスキルも重要です。
リモートワークでは、対面とは異なったコミュニケーションスキルが求められます。
メールやチャットツール、ビデオ会議を活用したリモートコミュニケーションの技術を習得しておくと良いでしょう。
リモートワーク向けの履歴書・自己PRを準備する
リモートワークを希望する場合、履歴書や自己PR文もリモートワーク用に準備しましょう。
リモートワークでは、コミュニケーション能力や自己管理能力が重要なスキルとなります。
そのため、リモートワークにおいて必要なツールの使用経験(Zoom、Slackなど)や、過去の実績などを明記することで企業に対してアピールが可能です。
転職エージェントに登録する
リモートワークへの転職を成功させるためには、転職エージェントの活用も非常に有効です。
特に、エンジニア専門の転職エージェントでは、大手の転職サイトにはない、リモートワークに強い企業や求人情報を持っている場合があります。
転職エージェントに登録する際には、自分の希望条件やリモートワークに関する経験、スキルを詳細に伝えることが重要です。
また、エージェントとのコミュニケーションを積極的に行い、リモートワークに関するアドバイスや情報を受けながら、効率よく転職活動を進めることができます。
下記では、採用担当者が選ぶおすすめの転職エージェントサイトを紹介しています。
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