インフラエンジニアの「あるある」体験をご紹介!

インフラエンジニアの「あるある」体験をご紹介!

ITエンジニアの仕事は、人と会話せずに1日中パソコンと向き合うような仕事だと思っている人もいるでしょう。
しかし、エンジニアも人間です。
同僚と冗談を言い合う、論理的に辻褄の合わないスピリチュアルな事をするなど、人間味のある日々を過ごしています。

そこで本記事では、インフラエンジニアが日常で直面する「あるある」な体験談を紹介します。
これからインフラエンジニアを目指す方々にとって、現場のリアルな一面を通して、働き方や仕事の楽しさを感じて頂ければと思います。

インフラエンジニアの仕事

はじめに、インフラエンジニアの仕事についてご紹介します。
インフラエンジニアは、ITシステムの基盤を支える重要な役割を担っており、サーバーやネットワークなどの設計から開発、運用保守を行っています。

インフラエンジニアの業務内容

インフラエンジニアの業務内容は多岐にわたりますが、大きく「設計」、「開発」、「運用保守」業務に分けられます。

設計では、システム要件を把握し、サーバーのスペック選定やミドルウェア、冗長、バックアップなどの要件を決定する業務を行います。
開発業務は、設計に基づいて、システムの構築を行います。
また、負荷テストやセキュリティテストを実施し、設計通りのパフォーマンスと安全性が確保されているかを確認することも重要です。
運用保守業務では、システムの安定稼働のためのメンテナンス作業や異常時の障害対応などを行います。

インフラエンジニアの職種

一口にインフラエンジニアと言っても、いくつかの職種が存在します。
サーバーに関する業務を行うサーバーエンジニアや、ルーター・スイッチなどを扱うネットワークエンジニア、AWSなどのクラウドでサーバーを利用するクラウドエンジニアが挙げられます。

その他、セキュリティを専門に扱うセキュリティエンジニアや、データベースエンジニアもインフラエンジニアとして分類されることがあります。

インフラエンジニアの働き方

インフラエンジニアの働き方は、企業の大きさにより異なりますが、設計部門のみ担当するエンジニアや、設計から運用まで担当するエンジニアなど様々です。

また、設計・開発部門は主に平日日中帯に仕事をしますが、運用保守部門では夜勤や休日出勤などのシフト勤務で働く場合もあります。

ITエンジニアと言えば、テレワークしやすいというイメージがありますが、インフラエンジニアの場合はセキュリティ上の制約や、物理作業が伴うため、オフィスワークが主となります。

インフラエンジニアの「あるある」体験談

ここまで、インフラエンジニアの仕事について解説しました。
ここからは、そのような仕事の中で起こる、インフラエンジニアの「あるある」体験談を紹介します。

コマンド投入前のお祈り

インフラエンジニアの仕事では、サーバーやルーターなどの設定変更作業でコマンドラインによる操作を行います。
特に、インフラエンジニアは他のエンジニアに比べて商用(本番)環境を扱う事が多く、ミスをするとシステム全体に影響を及ぼしてしまいます。
これは、自身のコマンド一つでネットワーク全体に影響が発生するため、一つのコマンドに対してかなりのプレッシャーが掛かることとなります。

インフラエンジニアの中には、shutdownやreload、write memoryコマンドの投入作業において、合掌・神に祈りをささげた後に、Enterキーを押す人が多数います。

お祈りをして結果が変わるわけではありませんが、何かにすがりたいという気持ちから、インフラエンジニアはお祈りをしてしまうのです。

とりあえず再起動

システムやアプリケーションに不具合が発生した際、よく行われる対処が「とりあえず再起動」です。

これは、障害対応手順として本来の正式な手順を追うと、ルーターの交換からconfigの投入、正常性確認、メーカー調査依頼まで1時間〜2時間ほどの時間が必要になります。
しかし、再起動して障害が復旧した場合は、正常性確認とメーカー調査依頼で30分ほどの対応で完了することができます。
そのため、インフラエンジニアは「上手く動けば儲けもの」という感覚で再起動を試みるのです。

また、実際多くの軽微な問題は再起動で解決されることが少なくありません。
正式な手順として、再起動や電源抜き差しをして起動を試みる手順を採用している企業もあります。
その点からも、エンジニアは機器の「とりあえず再起動」をするのです。

ドキュメントの更新が数年前

インフラエンジニアの「あるある」体験の一つに、ドキュメントの更新が数年前のまま放置されているという状況があります。
システムの変更やアップデートが頻繁に行われる中、ドキュメントの更新が追いつかないことは珍しくありません。

例えば、新しいサーバーの設定を行う際に、古いドキュメントを参照すると、実際の手順と異なる場合があります。これにより、設定ミスやトラブルが発生するリスクが高まります。
このような場合、自分の中で独自のマニュアルを作っておく場合や、チーム内で共通の認識として運用で補っている場合があります。

最近では、「運用でカバー」という動物のカバのイラストがプリントされたTシャツもSNS等で注目を浴びているほどです。

監視日のゲン担ぎ

インフラエンジニアの中でも、監視部門における「あるある」として、監視日のゲン担ぎがあります。

監視業務はシフト制で回すことが一般的です。
また、機器の障害は毎日発生するわけではなく、日によっては何もなく1日が終わる場合もあります。
一方で、運が悪いと1日に3件ほど障害が発生する、地獄のようなシフト日もあるのです。

そのためエンジニアたちは、その日1日が平和であることを願って様々なゲン担ぎをしています。
例えば、監視日は赤いもの(障害時のメッセージやアラートの色)を身に付けない、その日の星座占いは見ないなどが挙げられます。

これらの行為は、監視業務は常に緊張感を伴うため、精神的なバランスを保つ努力をしているのだと考えられます。

運をためる

上述した通り、監視業務では1日中何もない日もあれば、怒涛の1日となる場合もあります。
そこで同僚と話題になるのは「運」についてです。

例えば、ここ数か月大きな障害に合っていない同僚に対しては「そろそろ(障害が)来るんじゃない?」や「運そろそろ使い果たしそうだね〜」などと話したりします。
また、連日障害対応をしている同僚には、「キミと一緒のシフトだと怖いなぁ」、「もう障害引かないよね?」と半ばオカルトのような話をします。

そのため、インフラエンジニアの中には日頃から運気を溜め、ポジティブな気持ちで日々の業務に取り組む人もいます。

出社前・退社後の障害

サーバーなどのIT機器は24時間動いており、障害は早朝や夜間など時間を選ばず発生します。
そのため、企業によってはその異常アラートや通知が社用携帯に送られていることが一般的です。

そしてその中には、インフラエンジニアにとって出社前・退社後の障害は非常に悩ましい「あるある」が詰まっています。

例えば、出社前に社用携帯のメールで異常アラートが何件も受信していると、「今日はこの対応で1日終わるな…自分の仕事できないな…」と考え、仮病を使うか悩むこともあります。

また、退社準備中や、退社直後の障害の場合は、「職場に引き返せるけど面倒だな…」、「障害担当がいるから、加勢せずにそのまま素知らぬ振りして帰っちゃおう」など、自分のずる賢い・浅ましい部分を感じることもしばしばあります。

まとめ

今回は、インフラエンジニアの業務の「あるある」について、体験談を交えてご紹介しました。
現場のリアルな一面を知ることで、エンジニアとしての仕事のイメージや楽しさを感じて頂ければ幸いです。

他にも、動画教材や独学では学べないことが、実際の現場にはたくさんあります。
エンジニアアルバイトやインターンシップ制度を利用して現場の空気を味わってみることをおすすめします。

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