実は成長できない!?自社開発企業に転職すべきじゃない5つの理由
2024.03.21
自社開発企業のメリットとデメリット
自社開発企業の魅力
エンジニアとして働くなら、自社開発企業に転職したいと思う人は多いでしょう。自社開発企業とは、自分たちでサービスやプロダクトを企画・開発・運営する企業のことです。例えば、LINEやメルカリやZOZOなどが有名ですね。自社開発企業には、以下のような魅力があると思われています。
- 自分の作ったものを社会に公開している誇りを得られそう
- 技術的な挑戦やスキルアップの機会が多そう
- 自分のアイデアや提案が採用されやすそう
- 発注者がいないので、自分の好きな技術や手法を使えそう
- 自分の好きなサービスやプロダクトに関われそう
これらの魅力に惹かれて、自社開発企業に転職することを考えているエンジニアは少なくないでしょう。しかし、自社開発企業に転職することが必ずしもエンジニアとしての成長につながるとは限りません。実は、自社開発企業に転職すべきじゃない理由がいくつもあるのです。
自社開発企業への転職には、以下のような問題点があります。
- 自社サービスに囚われ、新しい技術や知識を身につけられなくなる
- 技術的な挑戦が少なくなる
- やりがいやモチベーションが低くなってしまう
- チームやコミュニケーション
- キャリアパスが限られる
- 働き方が偏る
これらの問題点は、エンジニアとしての成長を妨げるだけでなく、心身の健康や幸福感にも影響を与える可能性があります。自社開発企業に転職することは、一見魅力的に見えますが、実はリスクも高いのです。
では、どうすればエンジニアとしての成長を促進することができるのでしょうか? 今回は、次の5つの理由に沿って詳しくご紹介します。
1.自社サービスに囚われてしまう
自社開発企業では、自分の作ったものが自社のサービスとしてリリースされます。そのため、自社サービスに対する愛着や責任感が強くなりそうです。これは一見良いことのように見えますが、実はデメリットになることもあります。なぜなら、自社サービスに囚われてしまって、他の技術やトレンドに目を向けられなくなる可能性があるからです。
例えば、自社サービスではある特定の言語やフレームワークを使っているとします。その場合、その言語やフレームワークに精通していれば仕事として成立することになります。しかし、他の言語やフレームワークにもメリットやデメリットがありますし、新しい技術や手法が次々と登場しています。それらを知らないままでは、エンジニアとしての視野が著しく狭くなってしまいます。
また、それ以前に、自社サービスを開発するには、相当な実力が必要になります。自社サービスに非効率なコードや潜在的なバグを含んだコードをマージしてリリースすると、その後の修正のために高いコストが必要になります。エンジニアとして自らの作業に高い責任を負えるようになる必要があります。その高スキルなエンジニアが、上のように特定の言語やフレームワークのみを扱っていくのは、手ごたえがなさすぎるかもしれません。
このように、自社サービスに囚われてしまうと、エンジニアとしての成長を妨げることになります。自分の作ったものを愛することは素晴らしいことですが、それだけで満足せずに、常に外部からの刺激やインプットを求めることが大切です。
2.技術的な挑戦が少なくなる
自社開発といっても、アプリケーションのローンチ前のベンチャー的な段階もあれば、安定化したサービスを維持する段階もあります。多くのエンジニアが憧れる、給与水準の高い企業は、安定化したサービスを少なくとも1つ以上は持っている企業だと思われます。前者であれば、新規開発や改善案を考えたり、難しい問題を解決したりする機会が多くあります。しかし、サービスが安定してきたり、成長が頭打ちになったりすると、技術的な挑戦が少なくなってきます。その場合、メンテナンスやバグ修正などのルーチンワークが増えてきます。
ルーチンワークは必要不可欠な仕事ですが、エンジニアとしての成長にはあまり貢献しません。新しい技術や知識を身につけることは少なく、既存の技術や知識を繰り返し使うことが多くなります。また、ルーチンワークはやりがいやモチベーションが低くなりやすいです。同じことを何度もやることに飽きてしまったり、自分の仕事に意味を感じられなくなったりすることもあります。
このように、技術的な挑戦が少なくなると、エンジニアとしての成長を妨げることになります。技術的な挑戦はエンジニアとしての成長に欠かせません。自分から積極的に挑戦する姿勢を持つことが大切です。
3.チームワークやコミュニケーションが疎かになる
自社開発企業では、アプリケーションの中の一部分に集中して作業することが多いです。そのため、他のチームメンバーや他部署との連携や情報共有が疎かになることがあります。また、自社サービスに強い思い入れがあると、自分の意見を押し通そうとしたり、他人の意見を聞かなかったりすることもあります。
しかし、エンジニアとしての成長には、チームワークやコミュニケーションも重要な要素です。他の人と協力してプロジェクトを進めたり、フィードバックを受けたり、アドバイスをしたりすることで、自分の技術や考え方を磨くことができます。また、他部署との連携や情報共有も、サービスの品質やユーザー満足度を高めるために必要です。多くの人とのコラボレーションがうまくいかないと、アプリケーションやシステムは正しく動きません。
このように、チームワークやコミュニケーションが疎かになると、エンジニアとしての成長を妨げることになります。チームワークやコミュニケーションはエンジニアとしての成長に欠かせません。他人と良好な関係を築くことが大切です。
4.キャリアパスが限られる
自社開発企業では、自社サービスに特化した技術や知識を身につけることができます。しかし、それは同時に、自社サービス以外の分野に対する技術や知識が乏しくなることも意味します。その場合、自社サービスが衰退したり、自分が飽きてしまったりしたときに、他の企業やプロジェクトに転職することが難しくなります。
エンジニアとしてのキャリアパスは多様です。例えば、フロントエンドやバックエンドだけでなく、インフラやセキュリティなどの領域にも挑戦したいと思うかもしれません。また、エンジニアリングマネージャーやプロダクトマネージャーなどのポジションにも興味を持つかもしれません。そのような場合は、自社開発企業ではなく、様々な技術やプロジェクトに触れられる企業に転職する方が良いかもしれません。
他社のプロジェクトは全く異なる技術セットだったり、やり方の異なるプロジェクト進行をしています。また、プロジェクトマネージャーやプロダクトマネージャーは、常にQCDを実現するための方法を更新していっているため、様々な現場の仕事を見てきた結果、その時点のもっともよい選択肢を示すことができることでしょう。
このように、キャリアパスが限られると、エンジニアとしての成長を妨げることになります。キャリアパスはエンジニアとしての成長に欠かせません。自分の可能性を広げることが大切です。
5.働き方が偏る
自社開発企業では、自社サービスの成功に向けて熱心に働くことが求められます。そのため、残業や休日出勤が多くなったり、プライベートな時間が少なくなったりすることがあります。また、自社サービスに没頭してしまって、他の趣味や関心事に時間を割けなくなることもあります。
しかし、エンジニアとしての成長には、働き方のバランスも重要です。仕事だけでなく、趣味や家族や友人との時間も大切にすることで、心身の健康やモチベーションを保つことができます。また、他の分野に興味を持ったり、新しいことに挑戦したりすることで、エンジニアとしてのインプットやアウトプットの幅を広げることができます。働くことだけでなく、生きることも楽しむことが大切です。
このように、働き方が偏ると、エンジニアとしての成長を妨げることになります。働き方はエンジニアとしての成長に欠かせません。自分に合った働き方を見つけることが大切です。
まとめ
以上、自社開発企業に転職すべきじゃない5つの理由を詳しくご紹介しました。自社開発企業には魅力も多いですが、それだけに盲目的にならずに、自分の目標やキャリアプランをしっかり考えることが必要です。自社開発企業に転職することがエンジニアとしての成長につながるかどうかは、自分次第です。自分の目指すエンジニア像や働き方に合った企業を選ぶことが大切です。
しかし、自分の目指すエンジニア像や働き方に合った企業を見つけることは簡単ではありません。特に、自社開発企業では、以下のような点をチェックしてみてください。
- 自社サービスに対するビジョンや方針は明確か?
- 技術的な挑戦やスキルアップの機会は十分か?
- チームワークやコミュニケーションは円滑か?
- キャリアパスは多様か?
- 働き方はバランスが取れているか?
これらの点が満たされている自社開発企業であれば、エンジニアとしての成長につながる可能性が高いです。しかし、これらの点が満たされていない自社開発企業であれば、エンジニアとしての成長につながらないどころか、逆効果になる可能性もあります。その場合は、自社開発企業以外の選択肢も検討してみることがおすすめです。
自社開発企業に転職することは、一つの選択肢に過ぎません。自分の可能性を広げるために、様々な選択肢を検討してみましょう。
以上、実は成長できない!?自社開発企業に転職すべきじゃない5つの理由でした。この記事がエンジニアの皆さんのキャリア選択の参考になれば幸いです。