未経験からフリーランスエンジニアになれる?方法や注意点を解説!
2024.08.02
フリーランスエンジニアになることは、多くのITエンジニアにとって憧れの働き方です。
自由な働き方や高収入を目指せるフリーランスエンジニアですが、未経験からでも働くことができるのでしょうか。
本記事では、未経験からフリーランスエンジニアになるための具体的な方法や注意点について詳しく解説します。
未経験からフリーランスエンジニアになる方法
結論から申し上げますと、未経験からフリーランスエンジニアは誰でもなることが可能です。
はじめに、フリーランスエンジニアになるまでの方法を解説します。
Step1:個人事業主として開業する
フリーランスエンジニアとして活動を始めるためには、まず個人事業主として開業する必要があります。
個人事業主としての開業は、税務署に「個人事業の開業・廃業等届出書」を提出するだけで可能です。
開業届の書類自体も半日あれば作成可能で、税務署での受付も10分程度で完了します。
最近では開業届もオンライン経由で提出が可能となっています。
開業届控えは、銀行口座の開設やその他の契約等で必要な場合があるため、手元に保存しておきましょう。
その他、必須ではありませんが、事業専用の銀行口座や会計ソフトなどを準備しておくと便利です。
また、地元企業と繋がりや税務関係でサポートを受けたい場合は、地域の「商工会議所」や「よろず支援拠点」などを利用するとよいでしょう。
Step2:スキルシートやポートフォリオの作成
フリーランスエンジニアとしての活動を始めるためには、スキルシートやポートフォリオの作成が欠かせません。
これらの書類は、自分のスキルや実績をクライアントにアピールするための重要なツールとなります。
スキルシートには、プログラミング言語やフレームワーク、ビジネスツールなどを具体的に記載しましょう。
例えば、「JavaScript:5年の経験、React:3年の経験、Slack、Chatwork、Tableau」などと詳細に書くことで、クライアントはあなたのスキルレベルを正確に把握できます。
また、過去に関わったプロジェクトや役割についても記載することで、実務経験の具体的な内容を伝えることができます。
次に、ポートフォリオの作成です。
ポートフォリオは、自分の作品やプロジェクトをビジュアルで見せるためのもので、特にデザインやフロントエンドのエンジニアには重要です。
GitHubや個人のウェブサイトに自分のプロジェクトを公開し、ソースコードやデモサイトを見せることで、クライアントに実力をアピールできます。
クライアント側は、デザインや機能だけでなく、コードの書き方や利用しているライブラリなども確認する場合があるため、中身についてもしっかりと作りこみましょう。
Step3:案件紹介サイトへの登録
最後に、案件紹介サイトへ登録を行いましょう。
フリーランス向けの案件紹介サイトは、クライアントとフリーランスエンジニアをつなぐプラットフォームであり、さまざまな案件を効率的に探すことができます。
案件紹介サイトには、フルリモート案件に特化したサイトや、インフラエンジニア・Webエンジニアに特化したサイトがあるため、自分にあったサイトに登録しましょう。
下記には、ミラプラがおすすめする、フリーランス案件に強い案件紹介サイトをご紹介しています。
サイトの登録は無料であるため、最低でも5つは登録しておきましょう。
フリーランスエンジニアの仕事の流れ
ここまで、未経験からフリーランスエンジニアになるための準備方法について解説しました。
次に、案件の応募〜業務開始までの流れを解説します。
Step1:事前面談
案件応募が完了し書類選考を通過すると、クライアントとの事前面談が行われます。
この面談では、プロジェクトの詳細や求められるスキル、業務の進め方などについて確認します。
面談前にクライアントの業種や過去のプロジェクトについてリサーチし、必要な質問をリストアップしておきましょう。
具体的には、「プロジェクトのゴールは何か?」「使用する技術スタックは何か?」などが挙げられます。
未経験の場合は、自分の身の丈にあったプロジェクトを受注することが重要です。
また、プロジェクトの中にはブラック案件・炎上案件もあります。
事前面談の中で、プロジェクトの現状やクライアント側のITリテラシーなども確認しておくことも重要です。
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Step2:顔合わせ・キックオフミーティング
事前面談を経て案件受注が決定すると、次はプロジェクトメンバーとの顔合わせやキックオフミーティングが行われます。
このミーティングでは、具体的な業務内容やスケジュール、期待される成果物などを確認します。
事前に資料が配られる場合もあるため、その際は不明点や疑問点をリストアップしておくとよいでしょう。
Step3:キャッチアップ・業務開始
キックオフミーティングが完了すると、本格的に業務が始まります。
業務開始すぐタスクに取り掛かる場合もありますが、途中からプロジェクトにジョインした場合には、キャッチアップの時間が設けられます。
まず、キャッチアップとは、プロジェクトの全体像や進行状況、使用する技術について詳細に理解するプロセスです。
プロジェクトの要件定義書などのドキュメントや、リソースやコードを理解します。
キャッチアップが完了したら、割り振られたタスクを開始します。
フリーランスエンジニアの場合、自己管理が求められるため、タスクの優先順位を明確にし、効率的に作業を進めることが大切です。
また、業務開始後も定期的なコミュニケーションが不可欠です。
クライアントとの週次ミーティングや進捗報告を通じて、プロジェクトの進行状況を共有し、必要に応じて調整を行いましょう。
未経験からフリーランスになることは可能!…だが難しい
ここまで、未経験から業務開始に至るまでの方法や注意点について解説しました。
しかし、未経験からフリーランスエンジニアになることは可能ですが、実際には多くのハードルが存在します。
例えば、未経験の状態で30件応募したが、受注ゼロ。
受注できたとしても、スキル不足によって契約が途中で切られる場合や、継続されずにまた応募からスタート、といったことは日常茶飯事です。
この章では、未経験者が直面する課題とその解決方法について解説します。
スキル不足
未経験者にとって最大の課題は、スキル不足です。
フリーランスには「自走力」や「課題解決力」といった即戦力のスキルが求められます。
新人研修のように「育てる」ということがないため、十分なスキルを身に着けた上でフリーランスエンジニアに挑戦しましょう。
スキル不足を補うためには、まず自己学習が不可欠です。
オンラインコースやプログラミングスクールを活用して、基礎的なプログラミングスキルや最新の技術トレンドを学びましょう。
また、社会人向けプログラミングスクールの中には、フリーランスコースとして案件獲得サポートや、案件獲得後もプロのエンジニアの支援を受けながらプロジェクトを進めることができるサービスもあるため、活用するとよいでしょう。
もし、プログラミングスクールの選び方や具体的なコース内容についてさらに詳しく知りたい場合は、こちらのページでおすすめのスクールをご紹介しています。
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実績不足
未経験者にとってもう一つの大きな課題は、実績不足です。
フリーランスエンジニアとして信頼されるためには、過去のプロジェクトでの実績が重要となります。
例えば、筆者の場合は、「ビッグデータを用いた銀行システムの設計・構築」や「不動産会社向けWebサイト構築」、「大規模NWの監視運用」などの経験があります。
クライアント側から見て、「この人にならプロジェクトを任せられそう」と思わせるような実績を作りましょう。
しかし、未経験者がこのような実績を最初から作るには難しいかもしれません。
そのような場合は、エンジニアのアルバイトやインターンシップ制度を活用し、実績を作ることをおすすめします。
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まとめ
未経験からフリーランスエンジニアになることは可能ですが、多くの努力と準備が必要です。
まず、個人事業主としての開業手続きを行い、スキルシートやポートフォリオを充実させることが重要です。
次に、複数の案件紹介サイトに登録しプロジェクトに応募しましょう。
未経験者の場合、スキル不足や実績不足から案件獲得が難しい場合もあります。
その場合は、プログラミングスクールによるスキルアップや、アルバイト・インターンシップ制度を活用して実績を積むことで、フリーランスエンジニアとして安定して働くことが可能になります。
本記事を参考に、フリーランスエンジニアとしての第一歩を踏み出しましょう。