フリーランスエンジニアは稼げる?年収-300万円の現実を紹介

フリーランスエンジニアは稼げる?年収-300万円の現実を紹介

自由な働き方や高収入が魅力のフリーランスエンジニア。
ライフワークバランスが重視される現代において、フリーランスという働き方をするエンジニアは増えています。
一方で、フリーランスへの転身は年収ダウンや雑務の増加など、甘くない一面も存在します。

実際、サラリーマンからフリーランスに転身した私は、サラリーマン時代と比べて年収が300万円減りました。
本記事では、フリーランスエンジニアの収入事情について詳しく解説します。

フリーランスエンジニアは稼げるか

フリーランスエンジニアとして働く場合、その収入面については「年収が上がった」という方もいれば、「収入が安定せずサラリーマンに戻った」などさまざまな意見があります。
ここでは、実際にフリーランスエンジニアとして稼げるのかご紹介します。

年収1,000万円も可能

フリーランスエンジニアとして年収1,000万円を超えることは十分に可能です。
現在のIT業界では、人手不足が深刻化しており、エンジニアの取り合いとなっています。
そのため、企業はより高い報酬でエンジニアを確保する努力をしています。

例えば、週5日で1日8時間の仕事をする場合は、月額50〜70万円程度が相場となります。
エンジニアのスキルが高い場合には、週3日で同等の給与を稼ぐことが可能です。
他にも、フリーランスエンジニアの時間単価は3,000円~4,000円となっており、平日の夜間や土日にも働くことができます。

このように、平日の日中帯にメインの仕事をしつつ、夜や土日にも稼働することで、十分に年収1,000万円を実現させることが可能となります。

年収が減る場合も

フリーランスエンジニアの収入が常に高いわけではありません。
案件が途切れた場合や自身のスキルが低い場合には、収入が減ることもあります。
また、週5日フルに働かず、週3日程度の労働で生活に困らない程度の賃金を稼ぐフリーランスもいます。

現役のフリーランスエンジニアである私も、サラリーマン時代は月40万円程度の給与を得ていましたが、フリーランスに転身した初年度は月20万円程度で生活していました。
これはフリーランスを始めたばかりで、案件の獲得ができなかったためです。
また、自身のスキルも未熟で、応募できる案件が限られていたという理由もあります。

このように、フリーランスの道を選ぶ場合は、案件獲得の難しさや自身のスキル面を考慮することが重要です。

フリーランスエンジニアの年収がアップする理由

これまで、フリーランスエンジニアには「稼げる人」と「稼げない人」が存在することを解説してきました。
では、なぜ年収がアップするエンジニアがいるのでしょうか。
ここでは、フリーランスエンジニアとして年収が上がる要因について詳しく解説します。

実力主義

フリーランスエンジニアの世界は完全に実力主義です。
企業のような年功序列ではなく、自身の経験やスキルによって単価が決まります。
そのため、20代でも高額な報酬を得ることが可能となっています。

自身の経験やスキルをアピールするには、ポートフォリオや職務経歴書などでアピールすることが可能です。
また、最近ではSNSを使って自身のスキルを公開し、営業活動として利用しているフリーランスエンジニアもいます。

24時間働ける

フリーランスエンジニアは、自分のペースで働くことができるため、24時間を自由に使えます。
例えば、平日の日中帯にメインの案件を遂行し、夜や土日に単発の案件を実施する、複数案件を同時進行も可能です。
フリーランスエンジニアは時間を最大限に活用することで、収入をアップすることができます。

副業としてサブスキルを身に着ける方法もおすすめです。
下記では、フリーランスとして活動しやすい職種を紹介しています。

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フリーランスになりやすいエンジニアの職種とは?

売上が直接入る

フリーランスエンジニアの大きな利点は、売上が直接自分の収入になることです。
企業に雇われている場合、どれだけ頑張っても給料は固定されており、収入が増えることはありません。

例えば、私が勤めていた企業のSES部門では、1人あたり月70万円〜80万円で派遣されていましたが、そのうち約30万円は会社の利益として取られていました。

このように、企業に雇われていると、自分の働きがそのまま収入に反映されないのです。
しかし、フリーランスエンジニアは企業のマージンがなくなるため、自分の努力や成果が直接収入に反映されます。
これにより、収入を大幅に増やすことが可能になります。

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フリーランスエンジニアの年収がダウンする理由

フリーランスとして、年収が上がる場合もありますが、収入がダウンするリスクも理解しておく必要があります。
ここでは、フリーランスエンジニアとして年収が下がる理由についてご紹介します。

収入が不安定

フリーランスエンジニアの最大のリスクは、収入の不安定さです。
プロジェクトごとに報酬が支払われるため、案件が途切れた場合やクライアントとの契約が終了した場合、収入が一気に減少することがあります。

アプリ開発におけるプロジェクトでは、半年から1年程度のスケジュールで行われます。
プロジェクトが完了した後、次の案件が直ぐに見つからない場合、収入が途絶えるリスクがあります。

この対策として、フリーランス案件紹介サービスが有効です。
プロジェクトの進捗を考慮した上で、アドバイザーやエージェントが切れ目なく案件を紹介してくれます。

下記ページでは企業の採用担当者がおすすめするフリーランス案件紹介サービスをまとめています。
求人数、年代からおすすめ職種など、それぞれのサイトの強みをまとめていますので、是非活用・登録してみてください。
フリーランス向け案件紹介サービス比較

社会保険料や税金

フリーランスエンジニアとして活動する場合、社会保険料や税金に関する負担も考慮しなければなりません。
会社員の場合、社会保険料の一部は雇用主が負担しますが、フリーランスの場合、全額を自分で負担することになります。

納める額は前年度の収入にもよりますが、月額5万円〜10万円程度は掛かります。
さらに、インボイス制度に登録する場合は、さらに消費税分の出費が増えることになります。

フリーランス保険など特有の出費も

フリーランスエンジニアとしての活動には、フリーランス特有の出費も発生します。
例えば、フリーランス保険や、業務に必要な設備・ソフトウェアの購入費用などです。
これらの出費は、会社員として働いていた場合には企業が負担していた部分ですが、フリーランスになるとすべて自己負担となります。

また、仕事を効率的に進めるための環境整備も重要です。
高性能なパソコンや安定したインターネット環境など、快適な作業環境を整えるためには一定の投資が必要です。

雑務が増える

フリーランスとして働く場合、毎年税務署への確定申告が必要です。
また、案件への応募やポートフォリオのブラッシュアップなど、業務以外の雑務に時間をかけなければいけません。
特に、フリーランスに転身したばかりの場合は、税金に関する勉強や法律の知識も身に着ける必要があります。

私の場合は、ガソリン代の計算やシステム利用料金などに関する帳簿付け、他にも事務連絡などに毎月8時間程度掛けています。
このように、フリーランスは本来働ける時間を雑務に充てる必要があるため、収入が下がってしまうのです。

節税対策

フリーランスの場合、税金や環境整備として出費が増える一方で、節税対策として年収を「あえて」下げている場合もあります。

例えば、インボイスに未登録で利益が1,000万円以下の場合は、消費税分の納税は不要です。
また、収入が低くなると翌年の所得税を抑えることができます。
そのため、小規模企業共済への加入や、電気代、家賃、PCの購入など経費として扱える部分を積極的に計上することで、課税対象となる所得を減らしています。

こうした節税対策を駆使することで、年収は下がるが、実質的な手取りを最大化することが可能となります。

ライフワークバランス

フリーランスエンジニアは、年収にこだわらず、ライフワークバランスを大事にするという選択肢もできます。
週3日や1日3時間の労働だけ行い、残りの時間は趣味や家族との時間に充てることが可能です。

最近はリモートの案件も多く、物価の安い田舎で暮らすことで、生活費を下げて生活することもできます。
例えば、都内では10万円払っても1LDK程度の賃貸しか借りることができませんが、田舎では1軒家を借りてもお釣りがでるほどです。

まとめ

フリーランスエンジニアの働き方には、自由な時間の使い方や高収入の可能性といった魅力がありますが、その一方で収入の不安定さや雑務の増加といった課題も存在します。

年収1,000万円を超えることも可能ですが、人によっては社会人時代よりも年収が下がる場合もあるでしょう。
また、節税対策としてあえて年収を下げる方法もあります。
フリーランスエンジニアとして生活するためには、本記事で紹介したポイントを押さえておくことが重要です。

最後に、フリーランスになる際は、案件紹介サービスへの登録がおすすめです。
ライフワークバランスや目標の収入に合わせて、自分にあった案件を見つけましょう。
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mirapura

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