プログラミングスクールは無駄?スキル習得や就職の現実を紹介!

プログラミングスクールは無駄?スキル習得や就職の現実を紹介!

近年では、RPAによる業務効率化やAIを用いたアプリケーションなど、業務においてITはなくてはならない存在となっています。
このようなIT技術の発展に伴い、現在の仕事から将来性のあるIT業界へ転職する人が増えてきました。

しかし、未経験からIT業界に飛び込むのは簡単ではありません。
セキュリティ、クラウド技術、プログラミング言語、開発手法など、習得すべき知識は多岐にわたります。
そのため、最近では効率よくエンジニアに必要なITスキルを学べるプログラミングスクールが注目されています。

本記事では、プログラミングスクール講師経験のある筆者が、プログラミングスクールの実態についてご紹介します。

プログラミングスクールとは

プログラミングスクールは、初心者から上級者まで幅広いレベルの人々に向けて、プログラミングやITスキルを教える教育サービスです。

プログラミングスクールは多数あり、レッスン形式や期間、受講料、学べる分野もスクールによって異なります。

また、講座によって資格取得を目標としているものや、プログラミングの実践スキルを学ぶものなど数多くのサービスが提供されています。
講師は業界で実務経験を積んだエンジニアが担当し、現場の知識やノウハウなど質の高い教育・サポートを受けることが可能です。

このように、プログラミングスクールは短期間で効率的にスキルを身につけたい人々にとって、魅力的なサービスであると言えます。

プログラミングスクールが無駄と言われる理由

IT・プログラミングスキルの短期習得などが期待できるプログラミングスクールですが、ネット記事では「プログラミングスクール やめとけ」や「プログラミングスクール 無駄」と言ったキーワードが散見されるのも事実です。

ここからは、プログラミングスクールが無駄と言われる理由について見ていきましょう。

受講料が高額

プログラミングスクールの授業料は非常に高額であることが多く、それが無駄だと言われる大きな理由の一つです。
多くのスクールでは、数ヶ月間のコースで数十万円という料金が設定されています。

学習中にエンジニアという仕事が合わないと感じてしまった場合、数十万の投資が全て無駄となってしまいます。
また、最近では書籍やプログラミング学習サイトも充実しており、独学でもある程度スキルを身につけられる人にとっては、コストパフォーマンスが悪いと感じることが多いです。

以上のように、受講料の高さはプログラミングスクールが無駄だと言われる大きな理由の一つとなります。
ただし、政府の給付制度により受講料が返還されるスクールもあるため、受講要件に合致する場合はぜひ活用するとよいでしょう。

実務レベルのスキルが身につかない

プログラミングスクールに対する批判の一つに、実務で通用するレベルのスキルが身につかないという点があります。
確かに、多くのスクールは短期間で集中的にプログラムを進めるため、実務レベルの深い理解や応用力は身に着けることができません。

しかしながら、どの業種においてもスキルを習得するには1,000時間が必要とされています。
プログラミングスクール卒業後も継続して学習することが重要です。

講師の当たりはずれがある

プログラミングスクールのもう一つの問題点として、講師の質にばらつきがあることが挙げられます。

実際、筆者が担当していた受講生の中には、前講師との相性が合わず、私が交代して対応したケースもありました。
受講生に話を聞くと、「ボソボソと話すタイプで合わなかった」「学習ができない日があった時に、強い言葉で叱責された」などの声もありました。

プログラミングスクールによって、講師交代制度がある場合や、しっかりと研修を受けた講師が対応するスクールもあります。
無料カウンセリングや体験教室を活用し、自分にあったプログラミングスクールを探しましょう。

結局は自分次第

プログラミングスクールが無駄だと感じる理由の一つに、最終的には自分自身の努力次第だという点が挙げられます。
どんなに優れたスクールに通っても、受講生自身のやる気がなければ、何もスキルは身に付きません。

プログラミングスクールでは、担当講師が受講生の学習サポートやモチベーションの維持・管理を行いますが、その環境をどれだけ活用できるかは自分次第です。

プログラミングスクールの実態

最後に、プログラミングスクールで実際にどのようなスキルや資格が習得できるのか、そして就職・転職にどの程度役立つのか解説します。

習得可能なスキル・資格は?

プログラミングスクールで習得できるスキルや資格について見ていきましょう。
スクールのカリキュラムは多岐にわたり、受講者のニーズや目標に応じて選択できるようになっています。

プログラミング言語のコースを選択した場合は、基礎的な構文の理解から簡単なECサイトや機械学習による画像解析、フレームワークやGitなどのスキルを身に着けることが可能です。
資格取得を目的とするコースを選択した場合、その分野の初級~中級程度の資格の取得が可能です。
例えば、LinuxではLPICやLinuCのレベル1、AWSではCLFやSAA、JavaやPHPの初級者資格などが挙げられます。

実際、筆者が担当している受講生の7割は目標としている資格の取得やポートフォリオの作成などを完了できています。
さらに、その中の1割程度の方は、目標以上の資格取得や応用的なスキルを身に着ける方もいます。

就職・転職の実態は?

プログラミングスクールの入会は就職・転職に関してもプラスに働きます。

まず、多くのプログラミングスクールは、履歴書やポートフォリオの作成、面接対策などのサポートを提供しています。
プログラミングスクールの就労支援サービスを利用することで、IT業界に特化した面接対策が可能です。

また、プログラミングスクールが企業と提携し、就職を斡旋してくれるスクールもあります。
企業側もプログラミングスクールの卒業生を多く受け入れている実績があるため、未経験の場合でも安心して転職することができます。

実際、受講生の環境(本業の有無や就職希望時期)によりますが、就職を即時で希望している受講生の場合は、プログラミングスクール受講期間中に内定を得る方もいます。

挫折してしまう人も

プログラミングスクールは多くの人にとって有益な学習環境を提供しますが、すべての受講生が順調に進むわけではありません。
中には、途中で挫折してしまう人もいます。

まず、プログラミングの学習は難易度が高く、初心者にとって多くの課題に直面します。
例えば、理解しにくい概念や複雑なコード、予期しないエラーなどが挙げられます。

また、自己学習能力やモチベーションの維持も挫折の原因となります。
プログラミングスクールは1ヵ月〜半年間の継続的な学習が必要です。
独学に慣れていない人やモチベーションを維持するのが難しい人にとっては、学習を途中で諦めてしまう人もいるかもしれません。

筆者の経験では、途中で退会する方はいなかったものの、全体の約1割弱の受講生はスキルを十分に身に付けられずに卒業しているのが実情です。

まとめ

プログラミングスクールは、IT業界への就職・転職を目指す人にとって短期間で効率的にスキルを習得することが可能な学習環境を提供します。

また、プログラミング学習はスクールだけで完結するものではありません。
スキルの習得には、自分自身で学び続ける姿勢や継続的な学習習慣が不可欠です。
スクールのサポートを最大限に活用しながら、自主的な学習を続けることが成功の鍵となります。

筆者の経験上、約7割の受講生は目標としている資格やスキルを取得でき、企業への内定も貰うことが出来ています。
プログラミングスクールの利点と課題を理解し、自分の目標に向けて最適な学習方法を選ぶことで、ITエンジニアとしてのキャリアを成功させることができるでしょう。

もし、プログラミングスクールの選び方や具体的なコース内容についてさらに詳しく知りたい場合は、こちらのページでおすすめのスクールを紹介しています。
各スクールの特徴や料金などを比較して、自分にあったプログラミングスクールを選択しましょう。

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