【副業】IT講師・インストラクターのメリット・注意点を解説!
2024.06.22
近年の働き方改革に伴い、副業を解禁する企業も増えてきました。
普段アプリやシステムの開発を行っているエンジニアの方々も、土日や平日の夜だけ副業を始めるケースが増えています。
本記事では、エンジニアとして働く方へおすすめの副業、IT講師・インストラクター業務のメリットと注意点をご紹介します。
IT講師・ITインストラクターの副業とは
IT講師・ITインストラクターとは、自身のエンジニアスキルを活かし、エンジニアを目指しているさまざまな年齢層・職業の方向けに、エンジニアのスキルやノウハウを教える仕事です。
近年では、オンライン教育の需要が高まる中、政府のリスキリング政策などの補助もあり、社会人向けプログラミングスクールも増えています。
また、企業研修や福利厚生などでもIT分野の教育を行う機会が増えており、IT講師の需要は年々高まっています。
対象分野も幅広く、HTML/CSS/JavaScriptやPHP、Python、Linux、AWSなどフロントエンドやバックエンド、インフラエンジニアの方も講師として活躍ができます。
プログラミングスクールでは、ITパスポートやLPIC、CCNAなどの資格取得のための指導や、簡単なECサイトの構築方法などを指導します。
IT講師・ITインストラクター業は、フルタイムの仕事とは異なり、週末や夜間に限定して働くことが可能な仕事の一つです。
IT講師・ITインストラクターのメリット
エンジニアがIT講師やインストラクターとして副業を行うことには、多くのメリットがあります。
それぞれ見ていきましょう。
週1日、数時間から副業が可能
IT講師やインストラクターとしての副業は、週に1日、数時間から始めることが可能です。
一般的な社会人向けプログラミングスクールでは、生徒に対して週に1時間程度レッスンを行う形式となります。
そのため、土曜日の午前中だけ、平日の夜1時間だけなど、本業に支障を来さずに副業が可能です。
講師系以外のエンジニア副業では、アプリケーションやシステム開発案件等があります。
しかし、それらの案件では週に3~5日入る必要があり、副業として片手間で実施するには難しいものとなります。
ITスキルを活かせる
IT講師の副業は、自身のITスキルを活かすことが可能です。
一般的な副業と言えば、料理の配達員やアンケートモニターなどが思い浮かびますが、これらの副業ではエンジニアのスキルは活用することができません。
一方IT講師業では、PythonやPHP、AWSやLinuxの知識など、専門のスキルを使って副業が可能です。
さらに、専門的なスキルが必要であるため、宅配やアンケートモニターと比べると報酬も高い傾向にあります。
プログラミングスクールの講師案件では、時給2,000円〜3,000円程度が相場です。
例えば、プログラミングスクールで3人の生徒を受け持つ場合は、週に3〜4時間程度の稼働で月額3万円〜5万円ほどの収入を得ることができます。
コーチングスキルが身につく
IT講師の副業を通して、コーチングスキルが身につくというメリットもあります。
例えば、本業の仕事で、新入社員や異動者に対してエルダーやOJT担当などになる場合もあるでしょう。
コーチングスキルを身に着けることで、効果的なフィードバックの提供や部下一人1人のペースや学習スタイルに合わせた指導を身に着けることができます。
また、知識が浅い人に対して指導を行うため、使う単語の選択や躓きやすいポイントについて理解ができるようになります。
このように、IT講師を行うことで、本業にも活かせるスキルを身に着けることが可能です。
自分自身も勉強できる
IT講師として活動を行うことで、自身のスキルアップにもつながります。
講師業では、常に最新の技術トレンドや業界の動向についても把握しなければなりません。
また、教える立場の人間はより深く、その分野について知っておく必要があるため、自身の専門性や業界についての知見を深めることも可能です。
他にも、プログラミングスクール講師の場合は、プログラミングスクールの教材に沿って指導を行います。
そのため、プログラミングスクールが開発した最新の教材も無料で読むことが可能となり、さらなるスキルアップが期待できます。
IT講師・ITインストラクターの注意点
これまで、IT講師・インストラクターのメリットについてご紹介してきました。
しかしながら、IT講師やインストラクターとしての副業にはいくつかの注意点があります。
それぞれ見ていきましょう。
教育業界とIT業界の中間となる業界である
IT講師・インストラクター業は、教育とIT業界の中間的立場の仕事です。
講師業を受ける委託元企業には、IT系企業の場合と教育系企業の場合があることに注意しましょう。
例えば、教育系企業による委託の場合、エンジニアのスキルだけでなく、髪型や身だしなみ・マナー、指導方法など、細かな規定があります。
普段のエンジニアの仕事では、身だしなみやマナーについてはあまり問われない業種のため、このような規定に対して抵抗感を持つ方もいるはずです。
一方、IT系企業による委託の場合は、身だしなみやマナーはそれほど規定がなく、エンジニアとしてのスキルが重視されます。
それぞれの企業の文化や風習を理解した上で、副業を行いましょう。
講師・インストラクター業界の慣習を理解しておく
講師業では、普段のIT業界にはない慣習があることも理解しておきましょう。
例えば、ほとんどのプログラミングスクールでは同業他社との兼業は不可とされています。
また、UdemyやYoutubeなどで技術的な解説動画を発信することも不可としている場合があるため注意が必要です。
他にも、レッスンに関する準備時間(テキストの読み込みや調べる時間)は業務時間に含まれないとする案件も多数あります。
これは教育系業界に特にみられる規定です。小学校教師や塾講師が授業の準備は「業務外」とする慣習から来ているものだと思われます。
もちろん、相談によっては副業以外の活動が許可される場合や、レッスンの準備時間分の工数を計上可能としている企業もあります。
IT講師業を始める際には、事前に契約書の確認をしておきましょう。
収入が安定しない場合も
IT講師やインストラクターは、収入が不安定になる場合があります。
これは生徒側の人数や繁忙期・閑散期が存在するためです。
例えば、社会人向けプログラミングスクールでは、同様の副業エンジニア講師と数十人単位で契約しています。
それらの講師に均等に生徒を割り振るため、自身に余力があったとしても自由に働くことはできません。
また、企業研修においては、4月〜6月が繁忙期のため仕事が多数ありますが、それ以降は閑散期となり仕事が少なくなります。
このように、講師業は収入が安定しない場合があることを理解しておきましょう。
IT講師・インストラクター案件の探し方は?
最後に、副業でIT講師・インストラクター案件を受注する方法についてご紹介します。
IT講師・インストラクターの副業案件を探すには案件紹介サービスを利用しましょう。
案件紹介サービスは、サイトによって求人数や対象としている年代、職種などが異なります。週1日から働ける副業も多数掲載されており、随時応募することができます。
また、案件紹介サービスは無料で登録・案件の閲覧が可能です。
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